
私自身、キャンプ道具をひと通り揃えてから気づいたのですが、その多くが防災にもそのまま役立ちます。いざという時にあわてないよう、ふだんから少しずつ備えておく大切さを感じています。
最近は、世界各地で起きた地震や火山の噴火のニュースを見ることが多くなりました。日本で地震が多いのは、日本列島が4つのプレートがぶつかり合う場所にあるためです。
阪神・淡路大震災(1995年)や東日本大震災(2011年)・熊本地震(2016年)は記憶に残る地震ですが、いつの時代にも大小の地震は起きてきました。当然未来についても日本で暮らす私たちは、常に地震災害と付き合っていかなくてはなりません。
そしていつ起こってもおかしくないと言われている南海トラフ地震。発生すれば東海地方から九州まで東西およそ700キロに及び発生する巨大地震といわれており、過去にもこれまで100年から150年ほどの周期で発生している地震なのです。
南海トラフ巨大地震が起きると、最大で震度7の激しい揺れと、高さ30メートルを超える津波が想定されています。国が2025年3月にまとめた被害想定では、死者は最悪の場合で約29万8千人にのぼります。
このようにいつ発生してもおかしくない大地震や大災害。他人事では済まされない状況になることに備えておく必要があります。
しかし「防災グッズを準備しなくては」と考えても、「何を・どれだけ・どういう風に」準備しておけばいいのか分からないものです。実際に被災に備えて防災対策をしている割合は過半数以下という結果も出ているようです。
今回の記事では被災経験者の話と、専門家などの意見も踏まえて防災グッズの準備と備え方について解説していきます。
- ハザードマップと避難場所の概要
- 避難生活の不自由な生活について
- 用意しておきたい防災グッズ
- 防災グッズの用意の仕方
- あると便利な防災グッズ
ハザードマップと避難場所の把握
防災の第一歩は、住まいと職場のハザードマップで危ない場所と避難場所を確かめておくことです。国土交通省のハザードマップポータルサイトなら、全国どこでも災害リスクを地図で調べられます。

ハザードマップとは、一般的に「自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図」とされています。
わかりやすく言えば、災害時に〇〇の地域は危険度の高低や、逃げるときの道筋を教えてくれている地図のようなものです。
居住区域と職場付近のハザードマップ
用意しておくと良いのが、自分の住んでいる「住居と職場(学校)」のハザードマップです。できればデータとして保存しておきつつ、プリントアウトもして用意しておくことをおススメします。
データとして携帯電話に保管しておき、防災グッズの1つとしてアナログ形式で持ち歩くのがベストです。バッテリーが切れてしまった場合、携帯電話にデータとして保存していても確認することが出来なくなってしまうためです。
検索方法は簡単で、知りたい地域の「町名 ハザードマップ」と検索する事で知ることが出来ます。
国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では、全国どこでも災害リスクを地図で調べられます。使い方の説明も詳しいので、参考にしてみてください。
▼ハザードマップポータルサイトはこちら▼
あわせて知っておこう【LINEの安否確認】
今では多くの人が日常から使っている「LINE」は、電話回線がつながらない状況でも、インターネットにつながってさえいれば利用できます。
災害などの緊急時に"ホットライン"としても活用できるLINEの機能や使い方を解説した記事をご紹介します。
避難生活の不自由さとは
避難所の生活で困ったことのうち、準備で軽くできるのはトイレ・プライバシー・お風呂・水・食料・寝具・暑さ寒さの7つです。被災者500人へのアンケートをもとに、順に見ていきます。
調査は「総合マーケティング支援を行なうネオマーケティング」が、被災者500人に行ったものです。


避難所で過ごす中で困ったこと
この「避難生活時」というのは、「自宅以外」の場所での避難生活を指します。回答者の大半が、「小・中・高学校や公民館」などに避難された方たちです。
これらの回答の中で、あらかじめ防災への準備をしておくことで「解決できる・悩みを緩和できる」ことができるものだけを抜粋してみましょう。
- トイレ対策
- プライバシー対策
- お風呂対策
- 飲料水対策
- 食料対策
- 寝具対策
- 暑さや寒さ対策
以上の、①~⑦が準備しておくことが出来るものです。次に、対策に必要な防災グッズをご紹介します。
最低限用意しておきたい防災グッズ
最低限そろえたい防災グッズは、携帯トイレ・プライバシーを守るテント・体を拭くシート・水と浄水器・保存食・寝具・寒さ対策・照明の8分野です。避難所で困りやすいものから順に紹介します。

アンケート調査に基づいて事前準備しておくことが出来る項目に7つ挙げられました。ここではその理由と、具体的な対策として、どのような防災グッズがあるのかを見ていきましょう。
トイレ対策グッズ
汚い話になってしまいますが、私たちは生活している限り、排泄することから逃れることは出来ません。個人差はあるものの、トイレにいきたくなる頻度は人それぞれ。
「日本トイレ研究所」が東日本大震災の被災者に、災害が起きてから最初にトイレに行きたくなるまでの時間を聞いたアンケートでは、次のような結果になりました。

この結果から見ると、7割近くの人が被災発生から6時間以内にはトイレに行きたいと感じたと回答しています。私たちも普段の生活で意識はしていませんが、6時間に1度はトイレに行っているのではないかと思われます。
それでは次に、被災時に避難所へ仮設トイレが設置されるまでの期間を見てみましょう。

上記のグラフは、東日本大震災時の自治体に対して確認した数値です。このデータから見れば、7日以内に仮設トイレが設置されるのは約半数の割合です。遅い場合だと、1ヶ月以上かかってしまうことも1割以上はあるという結果になっています。
1人の人間が仮に1日に「4回」トイレに行くとして、仮設トイレ設置にも約半数の割合で7日間かかると想像してみるだけでも、不安を感じてしまいますね。まだ男性の場合は少しは気楽かもしれませんが、女性からすれば大きな問題となるでしょう。
また不特定多数の人が一気に使うことになる仮設トイレは衛生面も気になってしまうものです。被災時に贅沢なことは言えませんが、少なくとも被災直後のトイレ問題に備えて、準備はしておいたほうが良いでしょう。
UVカット仕様で透けないプライバシーテントです。レジャーやピクニックでのプライベートスペースとして普段使いもでき、防災時の着替え・簡易トイレスペースとして活用できます。
災害に備えてあると助かる携帯トイレなので、アウトドア、レジャーなどにも使えて常備しておくといつでも安心。男女兼用で、大便にも使用OKな安心のタップリサイズです。
非常時に活躍してくれる簡易ポータブルトイレです。本体を開き便座をのせるだけで、簡単にサッと組み立てられます。本体は段ボールで、約120kgまでの体重を支えられる作り。便座はU型で男性でも使いやすく、プラスチック製なので汚れたら洗えます。使うときは、汚物袋や凝固剤を別に用意しておきましょう。
携帯トイレは広げると箱型になり、箱の四隅に指をひっかける半円の溝がついていて持ちやすいです。薄くて軽いのでスペースを取らず、いつでも取り出して使用することができます。除菌・消臭効果のある吸水性凝固剤が付いているのも、うれしいポイント。
再生紙100%使用で通常のトイレットペーパーより、約4倍の長さ200m巻トイレットペーパーで経済的且つ保管スペースを削減できます。荷崩れなどの衝撃に耐えられるよう、芯有の商品となっています。
プライバシー対策グッズ
避難所でしばらく暮らすことになると、普段は感じないストレスや他人とのトラブルが起こりがち。中でも大きいのが、プライバシーの問題です。
自分だけの空間がなくなる環境を、想像してみてください。避難所では、家族だけのプライベートな空間を確保できないことがほとんどです。
寝る時・着替える時・トイレの時など、普段は意識しないことが避難生活ではいちいち気になり、大きなストレスになります。
ある程度の我慢は仕方ありませんが、最低限の準備をしておくだけでも、そのストレスはやわらげられます。
他人とのトラブルや大きなストレスを避けるためにできる準備はしておきたいものです。
ワンタッチテントなので組立が不要で、取り出して傘を差すようにすぐに展開ができます。初心者や女性の方でも約3秒で簡単に組み立てられるので安心です。使わない時は折りたたんでコンパクトに収納でき持ち運びも楽々。
簡単に設置が出来るポップアップ式テントで、耐水圧1200mm、脚を伸ばしてくつろげるフロントシート付きでUV95%以上カットのシルバーコーティング仕様。
自治体などでも導入されているプライベートテント。ポップアップ式なので、すぐにプライベート空間を作り出し避難生活をサポートしてくれます。広々使えるビッグサイズで3~4人まで対応できます。
お風呂の代替グッズ
避難所生活では長期間に渡り、お風呂に入れないことも想定しておきましょう。
衛生的な環境も悪くなりますが、最低限の清潔さは保ちたいものです。こんな時、身体を拭くことでサッパリできるアイテムがあればとても助かります。
普段から使っていたり、ドラックストアなどでもすぐに入手できますので、いざという時のために防災グッズとして準備しておきましょう。
大災害で避難生活が長く続くと水が不足します。そんな中でウェットティッシュはとても便利です。普通のウェットティッシュよりも水分を多く含む「5年保証超・ウェットティッシュ」で、長期保存していても乾くことがほとんどありません。
大人の汗をぬぐい取るのに適切な「約22cm×20cm」の厚手大判タイプです。 体拭き以外にも、テーブル拭きなど掃除用品としても使えます。ふんわりとソフトな肌に優しく、ノンアルコール・無香料のウェットティッシュです。
お湯や水を使わないドライシャンプーで、災害時のように入浴が出来ない時に活躍してくれます。全身にも使用可能で、保湿成分の柿渋や茶葉エキスを配合しており、シャボンの香りが頭皮のニオイを抑えてくれます。
45L容量で50枚入り、袋の厚みが0.025㎜の黒色ゴミ袋で、ツルツルした手触りの低密度ポリエチレン製。黒色なのでゴミ袋の中身が見えずにプライバシー保護に最適です。
飲料水対策グッズ
避難生活においては「水」についても大きな問題となります。ライフラインが断絶してしまった場合も想定しておきましょう。水はトイレの水の確保や洗濯や衛生面にも利用しますが、生きていく為にはまず「飲料水の確保」がまずは第一でしょう。
人間はしばらくの間食べなくても大丈夫ですが、水が飲めない環境は長く耐えることは出来ません。多くの被災者が、水が十分に使えないことによって、さまざまなことが制限されてしまったという回答が多いです。
かといって飲料水を事前準備しておいたとして、荷物としてかさばってしまい、重量もあるので十分な量を持ち出して避難する事はとても難しく現実的ではありません。
筆者としては、数日耐えられるだけの最低限の飲料水は準備するべきだとは思いますが、それ以外の対策も用意しておくことをおススメします。
日本人に適した軟水で自然のおいしさを安心して味わえるナチュラルミネラルウォーター。賞味期限が製造日から6年以上あるため、長期保存に適しています。
SAWYER(ソーヤー)は、ポータブル浄水器などを作るアメリカのブランドです。
本体の重さは50g程度で軽量なのに、38万リットルまで浄水できる実力派のポータブル浄水器。バクテリアの除去率は99.99999%です。ただしウイルスは取り除けないので、心配なときは煮沸と組み合わせましょう。筆者超おススメのアイテムで、被災時の水の不安をかなり減らせます。
食料対策グッズ
自治体の避難所には備蓄品が用意されることになりますが、大きな災害時には足りない事も多いとの声があります。
特に食品アレルギーなどがある場合には、なおさら対応した食品の入手も難しくなります。被災時にはその時の被害の大きさなども含めて、外部からの支援にどれだけの日数を要する事になるか分かりません。
最悪の時に備えて、自分たちである程度の日数分は用意しておくことが重要でしょう。もちろん多ければ多いに越したことはありませんが、最低でも3日分は確保しておきたいものです。
5年間もの長期間、常温保存が可能な「アルファ米」保存食シリーズの12種類セットです。「アルファ米」は炊いたご飯を急速乾燥させたもので、お湯なら約15分・水なら約60分でご飯やお粥ができあがります。
生野菜を使用しており、具材たっぷり「けんちん汁・豚汁・肉じゃが・おかゆ」の4種7個セットの非常食です。製造日より5年の保存ができ、温めずにそのまま食べることも可能です。1人分(1日3食)で1日分確保できます。
「チョコえいようかん・ビスコ保存缶・携帯用サクマ式ドロップス・ハーベスト保存缶・カロリーメイトロングライフ」の保存食お菓子5点セット。調理不要で開封すればすぐに食べられ、カロリー補給も簡単でお手軽な保存食です。
「加熱袋」の中にレトルト食品や非常食・アルファ化米と飲料など加熱したい食品と一緒に発熱剤を入れ、水を注ぐだけで約20分間にわたり加熱する事ができます。火が無くてもレトルト食品などを加熱できるため、災害時の備えとして便利なアイテムです。
寝具対策グッズ
被災時に避難所となる学校の体育館などは、学生時代の経験でよく知っていることでしょう。床は固く冬場には、とても冷たい床になっています。
被災すると寝具が貸し出されますが、ほかの必需品と同じく「いつまでに・どれくらい」届くのかはその時次第。過去の事例で言えば、その多くは毛布のみの支給に限定されてしまっていたとの事例があります。
どこかで入手してきたダンボールを床に敷いてみたりするのも、無いよりはましですが、段ボールと毛布をひいたぐらいだけでは十分ではありません。お尻はもちろん、身体全身が痛くなってしまい、落ち着いて寝ることもできないかもしれません。
少しでも居心地のいい場所を作ることは、ストレスの軽減にも繋がります。人間の健康は、しっかりとした睡眠をとることが重要だということは言うまでもありません。
居心地を高めるものには、コンパクトで軽量なアイテムも数多くあるため、しっかりと対策しておきましょう。
封筒型のデザインで、布団のような心地良さがゆったり暖かい寝袋です。中で手足を伸ばしたり、楽に寝返りを打てますので窮屈感がありません。ダブルファスナーは足元から肩まで開閉でき、温度調節も簡単です。
避難所生活では、寝たい時に周りの照明の明るさや、他人の出す音やいびきなどでストレスが溜まりやすい環境にあります。耳栓とアイマスクを着用することで、周囲からの影響を軽減することが出来ます。
寒暖対策グッズ
日本には四季があり、被災した時期によって寒暖対策は変わってきます。暑い分にはできるだけ薄着になることで緩和できますが、冬の寒い時期には防寒対策がなければどうしようもありません。
被災の季節がいつ起こるのかが分からない以上、夏でも冬でも対策できるような準備をしておきたいものです。寒さ対策と暑さ対策では用意するべきものも全く異なりますので、その対策グッズをご紹介しておきます。
急激な気温の変化や災害などの緊急時に対応する、ごく薄のアルミの簡易毛布保温シートです。サッと広げて寒さをしのぐことができ大変便利です。毛布、寝袋やブランケット、レジャーシートの代わりとして体温を逃がさない目的に使用できます。
ストローで空気を吹きこむだけで、簡単に出来上がる簡易エアーマットです。冷たい地熱でも、エアーマット上で寝ることで体温を奪われずに済みます。体重250kgまで耐えられて端を丸めると枕としても使えます。コンパクトなので持ち運びにも便利です。
スリムに折りたためて、持ち運びしやすい定番のアルミマット。(まとめ買い2個セット) 厚さ8mmのクッション性と表面のアルミフィルムで、地面の凸凹や冷気をシャットアウトしてくれます。ロールマットのように巻き癖がつかないので、いつでもフラットに敷く事が出来ます。
避難所などの床は、裸足で歩くととても冷たいです。そこでスリッパがあるといいのですが、普通のスリッパでは大きすぎて、防災カバンを圧迫してしまいます。このスリッパは折り畳めてコンパクトに収まるので、あまりかさばりません。折り畳んだサイズはひろげた時の約半分の大きさで、重量も約150gと軽量な設計になっています。
災害時の備えに、5年の長期保存が可能なカイロ。災害に対する備え・備蓄用に最適です。
照明器具
非常用の照明器具の準備も必須です。夜間の移動やトイレに行く際など、1日の半分は夜であることを考えればその使用頻度は高いです。形状としても一般的な懐中電灯をはじめ、ヘッドライトやランタン等があります。可能であれば2タイプとも持っておくと安心でしょう。
筆者の場合、 全方位周囲を照らすことができて調光・色調変更機能がついたランタンと、両手を空けつつ照射が出来る為ヘッドライトを併せ持つようにしています。
防水機能も備えた、多機能防災ラジオ付きLEDランタン。4000mAhのバッテリー容量を搭載しており、各種スマートフォンへの充電にも対応しています。デジタル表示で画面が見やすく操作がしやすいのが特徴。スイッチを切り替える事により、SOSライトとSOSアラームを鳴らすモードに切り替え出来ます。
驚異の「16000mAh」の大容量バッテリーを搭載している、高輝度ハイスペックLEDランタンです。筆者も備えとして使用しており、「昼白色・昼光色・電球色」の3タイプの色味に変更でき、明るさも"150~1200lm"の範囲で自由に使うことが出来る調光機能も完備。筆者も備えとして使用している「BEAM」をご紹介している記事です。
筆者が使用している「エヌフォース SR-01L」をご紹介している記事です。ヘッドライトの使い勝手の良さは、照射しながらでも両手が自由に使える状態が維持できること。連続点灯時間は「4-8時間」でバッテリーとなるのは、付属品のPSE取得済のリチウムイオン蓄電池2本です。合計、「4000mAh」のバッテリー容量を搭載しています。
防災グッズの用意について
防災グッズは、すぐ持ち出せる形にまとめておかないと意味がありません。私のおすすめは、1人3〜7日分を防水のバックパックに入れて、玄関か寝室の枕元に置いておくことです。

ここでは、防災グッズをどのように準備し、どこに常備しておくかなどについて解説していきます。
防災バッグの作り方
防災グッズとは被災時に備えて準備する物と、そのアイテムを入れて持ち運ぶための「収納袋(入れ物)」で構成されます。これまでにご紹介したアイテム以外でも、被災時に役立つものなら防災グッズです。
防災グッズの準備として万全を期すのであれば、いくつかの準備レベル(段階)があります。
防災の準備レベル
【防災ポーチ】
普段から持ち歩けるような必要最低限のもの。
【持ち出し袋】
被災した時すぐに持ち出すことが出来る、数日分の必要物が入ったもの。
【備蓄群】
ライフラインが完全に断たれてしまった場合に、安全であれば自宅に戻り過ごす場合に、家族全員が7~15日程度過ごすためのもの。
これらを全て準備しておけば万全とも言えますが、ここまで完璧に備えておくのはなかなか大変です。食品や飲料水などは、賞味期限もあるため定期的に入れ替えが必要になります。
家族の人数が多くなれば、平時から管理もしていかなければなりませんし、古い物から消費してまた新しい物を準備し続けるのもなかなか大変です。
防災対策の分量
筆者が実際に準備としておススメしたいのが、1人当たり「3~7日間」程度の防災グッズを用意しておくことです。
どれだけの量があれば万全かというのは、災害の規模にもよるため実際にはわかりません。あればあるだけ良いのですが、実際に持ち出せる量には限界があります。
バランスよく、かつ持ち出しに現実的な量というのが「3~7日分の量」と考えるのがいいでしょう。
防災バッグの選定
次に、必要量を決めたらその量を収納できるだけの容量のある「袋」となるものが必要です。
ここで絶対的におススメしておきたいのが、バックパック(リュックサック)。手で持たずに背負うことが出来る為、より重さに適応できるうえに両手があくというのは絶対的なメリットです。
バックパックは、中に入りきらないようなものも、うまくセッティングすることでバックパック外側にセットすることが可能です。
長時間背負うこともあるので、肩が痛くなりにくいものを選びましょう。外側にポケットが複数あると収納量が増え、すぐ使いたいものも入れておけます。
また、被災した時の天候が晴れているとは限りません。できれば防水加工のバックパックで準備する事をおススメしておきます。バックパックに収納していく際、それぞれを区分けするようにビニール袋やごみ袋に入れた状態で収納していきましょう。
そうすれば、バックパックが雨に濡れても中身を守れます。包んでいた袋も、避難生活でいろいろと役に立つはず。
丈夫で軽量、撥水性の高密度ナイロンを素材に使用しており、摩擦に強くしなやかに体にフィットする柔らかさもあります。靴を別の層に置ける設計で、靴がバックパックの服などを汚す心配はありません。乾湿分離ポケットもあり、簡単に乾湿衣類を分けます。
衝撃を吸収する緩衝材入りの肉厚ベルトは体との一体感を高め、長時間荷物を持ち歩いても肩を痛めにくく、疲労を緩和します。肩部・背中部は、通気性のよいスポンジ素材を使用しているので快適な背負い心地です。
ストラップとウェストストラップは、自分の好みに合わせて調節できます。クッション入りのため、体の負荷を分散でき長時間背負っても楽です。バッグの正面には大きな入り口があり、ファスナーが開けられて中身の荷物を楽に整理整頓でき、荷物の出し入れもしやすくなっています。
防災バッグを常備しておく場所
準備しておいた防災バッグは「玄関、寝室の枕元」などのように、いざという時にはすぐ持ち出せるところに常備しておきましょう。また被災時には停電になることも考えられるため、夜間の被災に備えて手元に照明になるものを用意しておくことも重要です。
筆者は枕元に置いていますが、家族で暮らしているなら誰でも持ち出せる玄関に置いておくのがおススメです。せっかく万全の備えをしておいても、被災時に持ち出すことが出来なければ目も当てられません。
「いつでも・誰でも」持ち出せるように備えておきましょう。
あると便利な防災グッズリスト
最低限の備えに加えてあると便利なのは、万能ナイフ・バーナー・クッカー・モバイルバッテリー・ソーラーパネル・現金です。キャンプ道具がそのまま役立つものも多いので、手持ちの道具から見直してみてください。

ここまで最低限準備しておきたい防災グッズと、その用意の仕方について解説してきました。ここではそれらにプラスして、バックパックに入れておけばなお良いグッズも紹介しておきます。
チェックリストとして記載もしておきますので活用してみてください。
万能ナイフ
万能ナイフは複数の便利なツール機能があるナイフのことです。
主にナイフ・ハサミ・缶切り・栓抜き・ドライバーといった機能がついており、備えているツールの数や機能も製品により様々です。
カセットコンロ(バーナー)
電気やガスのライフラインが停止することで、調理ができなくなってしまいます。そういった際でも、カセットコンロがあれば大きく役に立ってくれます。
ただしカセットコンロとなると大きく持ち運びには不向きなので、キャンプで使用するようなバーナーを用意しておくと良いでしょう。軽くて収納もコンパクトで、風にも強いため心強いアイテムと言えます。
徹底した機能性向上にこだわり、確かな品質であるSOTOブランドのシングルバーナー。ゴトク径は16.5cmあり、大きめの鍋でも安定して乗せることが出来ます。折りたたんで収納が可能で、非常にコンパクトになります。燃料は経済的なCB缶で、ホースでつなぐ分離型なので缶がバーナーの熱を受けにくいのも安心です。
ストックできるクッカー
クッカーはキャンプでよく使う調理器具で、鍋やフライパン・お皿の代わりにもなります。
バーナーにくわえてクッカーがあれば、加熱調理やお湯を沸かすことも容易になります。ストックできて軽量コンパクトな商品を用意しておくと良いでしょう。
アルミニウム合金素材のストックできるクッカーセット。セット内容は「 鍋・蓋・フライパン・ケトル・お碗・しゃもじ・柄杓・ クリーンスポンジ・Dリング・ ナイフ・ フォーク・ スプーン・ 収納袋」となっており、このセット1つで調理にも食事の際のお皿やシルバーにも困りません。
モバイルバッテリー
被災時には家族などとの連絡をしたり、情報の収集をしたりするために、スマートフォンを活用することになります。
災害の大きさによっては通信そのものが出来なくなることもありますが、ライトや時計として活用したりと、電波の復旧を待ちつつもバッテリー切れは防ぎたいと思うことでしょう。
しかしライフラインが断たれた状況下においては、スマートフォンを充電することが出来なくなることも想定されます。そんな時のためにも、モバイルバッテリーを準備しておくと安心です。
おススメとしては、バッテリー容量の大きめのもので、複数回充電できるようなモバイルバッテリーを準備しておきましょう。
停電が何日も続く場合に備えるなら、ポータブル電源という選択もあります。Jackeryの「ポータブル電源 500 New」は容量512Wh・重さ5.7kgで、スマホの充電だけでなく照明や電気毛布などの家電にも使えます。
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ポータブルソーラーパネル
被災時には停電が発生する事が多く、ライフラインの復旧目途が立たない事も想定されます。そんな不安を払拭するためにも、ソーラーパネルを準備しておけば安心です。
ソーラーパネルは太陽さえあれば、その力で充電することが可能なので、停電がしばらく続いても充電の担保を得ることが出来ます。
充電の大きさはソーラーパネルの性能と天候にも大きく左右されますが、充電するすべが何もない状況と比べれば、その安心感は大きなものになるでしょう。
ソーラーパネルは高額で大きなパネルになるほど発電力は大きくなりますが、さすがに被災時に持ち出すアイテムとして大きなパネルは現実的ではありません。
コンパクトサイズなポータブルソーラーパネルがおススメです。
小型なので時間はかかりますが、モバイルバッテリーと繋いで太陽が出ている間に常時充電しておけば、少しずつでも蓄電されていきます。
折りたたみ式のソーラーチャージャーで、たたむとコンパクトなサイズに。Quick Charge3.0搭載で急速充電に対応し、スマートフォン、その他USB機器の充電時間を大幅に短縮できます。3USBポートを搭載しているので、3台までデバイスに同時充電が可能です。
布地は防水性と耐久性の高いナイロン、パネルは高耐久のPETポリマー製。災害時の非常用電源としても備えておきたいアイテムです。
現金
被災によりライフラインが完全に断たれた時に、現金の入手は困難になります。ATMが停止してしまうと、その間出金ができなくなるためです。そもそも被災しても現金が使える(必要な)状況というのは、まだマシな方とも言えるかもしれません。
大災害に襲われれば、使う場所さえなくなってしまう恐れもありますが、念のため少しの現金をバックパックに入れておくと良いでしょう。
防災用チェックリスト
揃えておきたい防災グッズを一覧のリストとして整理していますので活用してください。
人それぞれ(お薬や生理用品など)で必要なものは多少変化しますので、自分に必要な準備をしておきましょう。
| 揃えておきたい防災グッズ | |
| ハザードマップ | 避難場所の確認できるマップ |
| 避難所を確認できるマップ | |
| 身分証明書などのコピー | 免許や保険証のコピー |
| 通帳のコピー | |
| 三文判のハンコ | |
| トイレ対策 | 簡易トイレ |
| プライバシーテント | |
| ティッシュペーパー | |
| プライバシー対策 | 簡易テント |
| お風呂の代替 | ウエットティッシュ |
| 水不要のシャンプー | |
| 黒いゴミ袋 | |
| 飲料水 | ペットボトル(最低限の数) |
| ポータブル浄水器 | |
| 食料 | アルファ米、レトルト保存食 |
| ヒートパック | |
| 乾物の保存食 | |
| 寝具 | 寝袋 |
| 耳栓 | |
| アイマスク | |
| 寒暖対策 | アルミマット、アルミシート |
| エアーマット | |
| スリッパ | |
| カイロ | |
| 照明器具 | 多機能ランタン |
| その他 | 肌着 |
| 着替えの衣服 | |
| 常備薬 | |
| タオル | |
| 生理用品 | |
| あると便利な防災グッズ | |
| 万能ナイフ | |
| バーナー | |
| クッカー | |
| モバイルバッテリー | |
| ポータブルソーラーパネル | |
| 現金 | |
収納力、耐久力を考えた大型撥水リュックで構成された防災セット。東日本大震災の救援活動に就いた消防士協力のもと完成した防災冊子も付属しています。個別で揃えていくのが面倒な方には便利な防災セットです。
防災グッズについてよくある質問
被災に備える防災グッズについて、多い質問をまとめました。
A. 水と数日分の食料・モバイルバッテリー・懐中電灯・救急用品・常備薬・現金・身分証のコピーなどが基本です。まずは命と情報を守るものから優先してそろえましょう。
A. 非常用持ち出し袋は、すぐ持ち出せる玄関や寝室の近くに置くのがおすすめです。在宅避難用の備蓄は、一か所にまとめず分散して収納しておくと安心です。
A. テントや寝袋・ランタン・カセットコンロ・クーラーボックスなどは、停電や避難の場面でそのまま役立ちます。普段のキャンプで使い慣れておくと、いざというときも落ち着いて使えるはず。
A. 一般的に水は大人1人あたり1日3リットルを目安に、最低3日分(できれば1週間分)の備えが推奨されています。普段から少し多めに買って使った分を補充する、ローリングストックが続けやすい方法です。
被災時に役立つ防災グッズまとめ
防災グッズは、トイレ・水・食料・寝具・照明など避難所で困りやすいものから、1人3〜7日分を目安にそろえるのが基本です。バックパックにまとめて、すぐ持ち出せる場所に置いておきましょう。

いつか来る災害に備えて、本当に必要なものを知って準備しておくことはとても重要な事です。あなた自身はもちろん、家族や大事な人を守ることに繋がるのです。
正しい知識を付け、必要な準備をして被災してしまった時に困ることがないよう、今のうちから備えておきましょう。











