
キャンプ地に到着し、テントなどを設営する場所まで、車から多くの荷物を運んでいくのはかなり労力を要する作業です。しかしキャンプをするにあたり、まず最初にこなさなくてはならない作業でもあります。
キャンプに行く時、様々なキャンプ道具と一緒に持っていく人が多いキャリーワゴン。キャリーワゴンの強みは、なんと言っても多くのキャンプ道具をまとめて一度に運べるところ。
そんなキャリーワゴンの中から今回は、キャンパー達の超定番となっているアイテム、
"コールマン(Coleman)アウトドアワゴン"
について、筆者のレビューや購入者の口コミをもとに、その魅力やメリット・デメリットについて徹底解説していきます。
- アウトドアワゴンのスペック
- アウトドアワゴン徹底レビュー
- アウトドアワゴンのカスタムパーツ
- メリットとデメリット
- アウトドアワゴンの口コミ
コールマンアウトドアワゴンのスペック
キャンパー御用達の超人気ギア。「コールマンのアウトドアワゴン」は、コーナンやカインズ(CAINZ)などのホームセンターにも販売されています。
「コールマン アウトドアワゴン」のスペックは下記のようになっています。
使用時サイズ | 106cm x 53cm x 100cm |
荷台サイズ | 88cm x 42cm x 31cm |
収納時サイズ | 18cm x 40cm x 77cm |
重量 | 11kg |
耐荷重 | 100kg |
このスペック表をもとに、ひとつずつレビューを含めて見ていきましょう。
コールマン アウトドアワゴンを徹底レビュー
実際の「コールマンのアウトドアワゴン」のサイズ感や性能、使い方や注意点について一つずつ解説していきます。
収納時のサイズ
収納されている状態では専用のカバーが装着されており、カバーの上面には取っ手が付いています。
カバーの片側には、展開時に底に敷くための「底板」が折りたたまれてポケットに収納されています。
カバーの背面にはチャックが付いていて開くことも出来ますが、脱着の際に開け閉めする必要は特になく、そのままでも問題なく取り外すことが出来ます。
また両側面には、カバーを装着して固定するためのマジックテープ式のベルトがあります。
収納時のサイズは、「18cmx40cmx77cm」となっていますが、これはタイヤ部分(本体下部)の計測と高さの表示です。したがって本体の「上部と下部」ではサイズが異なります。
展開時のサイズと耐荷重
展開時の外寸サイズは「奥行106cmx幅53cmx高さ100cm」となっていますが、ここで言う高さは「ハンドルを伸ばした状態」の持ち手までの高さです。
そして大事な荷台のサイズは「奥行88cmx幅42cmx深さ31cm」です。これは、かなり多くの荷物を積むことが出来るサイズと言えます。
耐荷重は「100kg」となっていて、キャンプ道具を目いっぱい積める範囲であれば超過する事はほぼないでしょう。
付属品として「フック付きラバーバンド」があります。これを4箇所にあるフック用のリングに掛けることで、荷台の高さ以上に荷物を積んでも、このバンドで抑えることができます。
しかし、あまり太いロープではありませんし、抑えることのできる範囲もそう広くはありません。不安な場合は、別途他のロープなどを併用して安全に運搬したほうが良いケースもあるでしょう。
ハンドル操作
ハンドル部はフックによって固定されていますが、手前に引くことで簡単に外れます。
ハンドルの両サイドにボタンがありますので、これを両サイドから同時に押すことで伸縮します。厳密には伸ばすときはボタンを押す必要はなく、収納するときにだけ押す必要があります。
筆者が個人的に気になる点は、ハンドルの握り手部分です。
無機質な硬いプラスチックのハンドルになっているので、大量の重い荷物を積載して引いていくと、手が少し痛く感じます。また滑りやすいようにも感じますので、対策しても良さそうです。
テニスやバドミントンのラケットのグリップに巻くような「グリップテープ」などを施せば、「握りやすさ向上・滑り止め・吸汗」に役立つでしょう。
グリップテープは、様々な他のギアへも使うことが出来るので、持っておくと何かと便利です。筆者の場合であれば、ペグハンマーやナイフなど、自分が握りやすくなるように活用しています。
タイヤストッパー
前輪タイヤにはそれぞれ、タイヤストッパーが付いています。上記画像のように見た場合、右に傾ければ「ロック」し、左に傾ければ「アンロック」状態になります。
勾配のある場所での荷物の積み下ろしの際には、大変危険ですので必ずロックし忘れないように注意しましょう。
カスタムパーツ
アウトドアワゴン専用のカスタムパーツも販売されており、下記の2つのアイテムがあります。
- アウトドアワゴンテーブル
- アウトドアワゴンレインカバー
アウトドアワゴン テーブル
使用時サイズ | 100cm x 55cm x 7cm |
重量 | 約1.7kg |
材質 | ポリエステル、FRP、MDFボード |
耐荷重 | 約5kg |
付属品 | 収納ケース |
アウトドアワゴンテーブルは、便利な簡易テーブルの代用となる便利なカスタムです。キャリーワゴンとして荷物を運んだら、すぐにテーブルの代用として使えるのでとても便利ですね。
汚れても拭き取りやすい表面加工になっており、使わない時は四つ折りにして収納出来ます。ただしテーブル上に置くことのできる耐荷重は「5kg」となっているため、あまり重いものを置くのは危険です。
また材質的に熱にも強くはない為、七輪やガスコンロなどは置かないようにしましょう。
ホームセンターなどで木材をカットして、「DIYテーブル」として活用されているキャンパーさんも見ますので、自分好みの自作テーブルにチャレンジしてみるのも楽しいでしょう。
アウトドアワゴン レインカバー
耐水圧 | 約2,000mm |
使用時サイズ | 約97x50x36cm |
収納時サイズ | 約32x21x4cm |
重量 | 約0.2kg |
材質 | ポリエステル |
付属品 | 収納ケース |
アウトドアワゴンレインカバーは、その名の通り雨天時にも荷物が濡れてしまわないように、上から覆いかぶせるためのものです。「2,000mm」の耐水圧があり、同時にカバーがあることで荷物の落下も防いでくれます。
コールマン アウトドアワゴンのメリットとデメリット
コールマンアウトドアワゴンを使って筆者が感じた「メリットとデメリット」について解説していきます。
アウトドアワゴン|4つのメリット
荷台が大きい
なんと言っても最大のメリットは、荷台が大きく多くのキャンプギアを載せて運ぶことが出来る点です。荷台サイズ「奥行88cm x 幅42cm x 深さ31cm」は実際に見ると、なかなかの広さがあります。
奥行と幅についてはこれ以上大きくはなりませんが、「深さ」については縦に積み重ねて上手くスタックしていけば、かなりの量が積み込めます。
自立式でコンパクト収納
多くの積載が出来る一方で、収納状態はコンパクト。また収納状態でも自立してくれるため、展開しなくてもそのまま引くことが出来るので非常に助かります。
ただ自立性能は、取り回しがいいとは言い難いので過信は禁物です。
レジャー全般に使える
キャンプに限らず、アウトドアに関する事であれば何にでも使える便利さがあります。運動会やお花見など、荷物運びのギアとしても使えますし、荷物置き場としても使えます。
地面が濡れていたり、湿っていたりすると、地べたに荷物を置きたくないですよね。そんな時にも、とてもありがたい存在です。
特殊な使い方ができる
これはキャリーワゴン全般に言える事ですが、ペットやお子さんを乗せて遊んでいる方もよく見かけます。人によっては、ベビーベッドにしていることも。
確かに、このような使い方もできて便利ではあるのですが、注意事項にそのような使い方をしないように記載があります。
多くの注意書きが記載されていますが、これらに関する事をおこなう場合はすべて自己責任となります。あまりに度を越えた使い方は、しないように気をつけましょう。
アウトドアワゴン|3つのデメリット
重量があって重い
アウトドアワゴンの重量は「11kg」もあります。収納状態で車などへ積み込む際に、男性なら問題ありませんが、女性だと一苦労するかもしれません。
もう少し軽ければと思いますが、重量があるという事は安定感があることの裏返しでもあるので、この点は良い点と悪い点が表裏一体とも言えますね。
アウトドアワゴンを持っている人が多い
アウトドアワゴンは、多くのメーカーの販売するキャリーワゴンの中において、長期間売れ続けているベストセラーモデルです。そのため同じモデル(色)を持っている人は、とても多くおられます。
おそらく、アウトドアワゴンを見たことがないキャンパーさんのほうが、珍しいくらいではないでしょうか。どうしても他の人と被ってしまうというシーンは、かなり頻繁に起こってしまいます。
持ち手ハンドルに難あり
前述していますが、持ち手ハンドルが無機質に硬いプラスチックのため、荷物を載せてずっと引いていると手が少し痛くなります。
我慢できない程ではありませんが、「グリップテープ」などで対策しておくことをおススメします。
コールマン アウトドアワゴンの口コミは?
コールマンアウトドアワゴンの気になる口コミには、どのような投稿がされているのかチェックしていきましょう。
良い口コミ
もちろん!キャンプに使っていますが、座布団をひき年寄りの緊急避難にも役立ちます。
簡単に折りたたみができるし収納にも邪魔にならない。
うちは2台有るからいっぺんに運べる。
お勧めします。
数年前の子供達との初キャンプ。
常設テントの手ぶらプランキャンプ。
そこで貸し出されて使用したのがコールマンレッドのワゴンでした。
保育園児の娘2人が、ヨイショヨイショとテントまで運んでた姿が忘れられません。
夫婦2人、4年程前からキャンプにはまっています。
キャンプは荷物や重たいギアも多く、今までは2人で車からサイトまで何往復もしながら準備していました。
ほんの数メートルの距離ですが荷物の持ち運びが、このワゴン1つで随分楽になりました!
またキャンプ中もリュックやバックなども入れておく事ができて、見た目もかわいく一石二鳥です。
重さも結構耐えれるみたいなので、気にせずなんでも詰め込んでいます。
キャンプだけでなく、BBQや荷物運びの際にも大活躍中です。
キャンプ友達も使い勝手の良さから、色違いで購入していました。
出典:Coleman公式
悪い口コミ
4〜6人でキャンプすることが多いので、椅子やテーブル、テント、タープなど細長いギアをまとめて運ぶために購入しました。
しかし、本商品自体がとても嵩張り(特にタイヤ部分)また重たいため、そもそも持っていくのが大変です。
ただ、赤くて可愛いので、サイトに置いてあるだけでも置物としては可愛いです(笑)
濡れると黒くなりシミかと思い心配しましたが、乾かせばちゃんと元の色に戻りました!
タイヤは硬いスポンジのような素材ですので、なるべく平らな道を。
これまではコストコのカートを使っていました。
4つに折りたためるから置くスペース困らない、コールマンでこれだけ人気なんだから品質も大丈夫でしょ!
確かに小さくたためます。それまでの1/2サイズ。
大きさもこちらの方が少しだけ大きい! それはイイ!!
でもね、華奢なんだよね。
アウトドア用なんだから重いの乗っけるわけじゃないですか。
中板あってもめっちゃたわむんですよ。
子供くらいの重さがスポットに体重かけなければ大丈夫ですが、構造的にチト無理があります。
まぁ、普段使いはコストコまとめ買いした後に駐車場から運ぶ手間を減らしたいだけだからいいのだけれど...
タイヤは太い方が安定しますわな。重い物のっけて運んでいた時にそう感じました。
出典:amazon
人それぞれで、中には悪い評価もありましたが、ほとんどの口コミでは高評価されていました。amazonの評価では、約9割の人が「☆4~☆5」の評価を付けており、「☆1~☆3」の評価は1割程度でした。
やはりこれだけ定番商品となっていて、持っている人も多いギアなので、安定の評価だと感じます。
コールマン アウトドアワゴンまとめ
あまりの定番人気キャンプギアのため、被ってしまうことも多いコールマン アウトドアワゴン。逆に言えば、それだけ売れているのは使い勝手や性能の良さに加えて、コストとのバランスが良いという点もあるでしょう。
実際に筆者も購入して使用しており、今まで特に大きな不満なく満足して使っています。
ネットではもちろん、前述したコーナンやカインズなどのホームセンターなど、入手できる場所は多くあります。まだキャンプ用にキャリーワゴンを持っていないという方、または他のブランドを使っているけどイマイチ…。
このような方は、ぜひ購入を検討してみて下さい。