Naturehike(以下、ネイチャーハイク)は、世界的にも有名になりつつあり、日本では多くのユーザーからも支持されている人気のあるブランド。
その中でも今回は、ネイチャーハイクを代表する自立式テント「ネイチャーハイク Hiby3(ハイビー)」をご紹介します。
ネイチャーハイクテントの中でも人気の高いベストセラーモデルとなっていて、大きな前室・圧倒的な居住空間を備えています。
調理も可能な広い前室スペースを備えることで、テント単体だけで快適キャンピングを実現してくれます。
ここではそんな「Hiby3(ハイビー)」の、様々な観点からのレビューをしていきます。
ネイチャーハイク Hiby3(ハイビー)の基本スペック
まずは「Hiby3(ハイビー)」の基本スペックについてご紹介します。
定員 | 3人 |
サイズ | (200+110)×150×120cm |
サイズ(収納時) | 17×54cm |
総重量 | 3.2Kg |
耐水圧 | PU 3,000mm |
テント材質 | 20D Silicone Nylon |
ポール材質 | 7001高強度アルミニウム |
付属品 | フレーム一式、テント本体、レインフライ、ペグ、ウィンドロープ、テンショナー、フットプリント |
収納時のサイズは、
「17cm×54cm」
となっていて、とてもコンパクト。
また総重量もたった、
「3.2Kg」
なので持ち運びの際にも全く負担に感じません。
構造的にもフレームの本数が多いため、しっかりしていて風にも比較的強いテントです。
耐水圧も、
「PU 3,000mm」
と安心の数値で、大雨でも耐えられる性能です。
テントそのもののフォルムもどこか先進的で、すごくカッコいい形状をしていますね!
ネイチャーハイク Hiby3(ハイビー)3つの特徴と魅力
「ネイチャーハイク Hiby3(ハイビー)」のテントには、キャンパーの求める様々な特徴があります。
その魅力について、どのようなテントなのか見ていきましょう。
ネイチャーハイク Hiby3(ハイビー)|デザイン性
Hiby3(ハイビー)のカラーは、
- グレー+レッド
- レッド+ブラック
- イエロー+ブラック
があります。
なので、自分のお気に入りのカラーをしっかりと選ぶことができます。
Hiby3(ハイビー)のデザインは、よくあるようなキャンプテントとは異なり、とても先進的なデザインを採用しています。
そして、3本のポールがあるのでしっかりした構造となっていて、インナーの外側にも十分なスペースの前室があります。
テント前室部分からの出入りには、左右2 つの出入り口があり、出入りもしやすく風通しを良くする構造にもなっています。
雨風や日差しを防げる前室があることで、インナーでは広いくつろぎスペースを確保することができます。
また、Hiby3(ハイビー)は3本のポールを使用するため、自立式になっています。
通常テントの設営にはペグダウンが必要ですが、風がない時であればペグダウンしなくても使用できます。
テント設営後の場所を少し移動させたい…、
といった時にも、自立しているためすぐに移動が可能になります。
その他、万一の防災の備えとして自立式テントは、避難所などの屋内でも簡単にプライベートスペースを確保できます。
ネイチャーハイク Hiby3(ハイビー)|素材と耐水圧
Hiby3(ハイビー)は、日本の気候としては3シーズンまで対応のテントとなっています。
真冬の雪中キャンプなどには厳しいですが、少々の寒さ程度なら暖を取る装備を整えていれば問題ありません。
インナーとフライシートの素材は、
「20D Silicone Nylon」
最初についている、
「20D(デニール)」
と言うのは、糸の太さと重さを表す単位です。
9000mに糸を伸ばしたときの重さが、
「1g=1D(デニール)」
となります。
Hiby3(ハイビー)の場合だと20Dなので9000mに糸を伸ばしたときの重さが、
「20g=20D(デニール)」
という意味ですね。
ちなみに、20Dという数値は、
「約50ミクロン(0.05mm)」
の太さに該当します。
分かりやすく、例を出し比較してみましょう。
- 人間の髪=約80ミクロン(0.08mm)
- 蜘蛛の糸=約30ミクロン(0.03mm)
- 20Dナイロン=約50ミクロン(0.05mm)
こうやって見て見ると、ネイチャーハイクHiby3(ハイビー)の素材は髪の毛より細いけど蜘蛛の糸よりは太い。
そんな感じでイメージする事が出来ますね。
そしてこのD(デニール)の数値が高くなるほど、必然的に素材の生地は厚くなります。
「数値が高い=生地の強度が上がる」ことになります。
しかし、その反面重量は重くなりサイズ自体も大きくなってしまいます。
この数値が20DであるHiby3(ハイビー)は、非常に軽くて雨にもかなり強い素材であるということです。
Hiby3(ハイビー)は、この20Dナイロンにシリコンをコーティングしており、その耐水圧は「3000mm」!
といっても分かりにくいと思いますので、耐水圧についても補足しておきますね。
耐水圧とは、水濡れに対する生地の性能を表す数値のことです。
耐水圧が高ければ高いほど、より水の浸透を防げるのです。
耐水圧は、「1cm四方」の筒を生地に対して垂直に立て水を注いだとき、生地から浸透して漏れることが無いという数値となります。
出典:アメリカ屋公式
仮に、1cm四方の筒内に25cmの高さの水を漏れることなく溜めることができれば、耐水圧は「250mm」となります。
ちなみに、よくある一般的なナイロン傘の耐水圧は「250mm」程度といわれています。
この計算からするとHiby3(ハイビー)の「耐水圧3000mm」というのは、この1cm四方の筒内に3メートルの高さまで水を注いでも大丈夫!という事になりますね。
雨の日には、テント全体に撥水スプレーを使えば、更に万全です!
次にテントポールは、「7001高強度アルミニウム」となっています。
これもよくわからない用語ですので、少し補足しておきましょう。
「7000番台アルミ合金」というのは、主として亜鉛とマグネシウムを添加・熱処理を行なったアルミニウムの合金。
アルミニウムは、鉄に比較して非常に軽い金属ですよね。
おおよそ、鉄の約3分の1程度の重さなのです。
そして錆びにくく、柔らかくて加工がしやすいといった特徴があります。
私たちが普段使用している1円玉は、「純アルミニウム」でできています。
しかし、「純アルミニウム」より強度に腐食に強くといったニーズを実現するのがアルミ合金なのです。
この「7000番台のアルミ合金」は、戦時中の戦闘機の部材として開発・使用された「超々ジュラルミン」があります。
航空機材の他にも、「7000番台アルミ合金」は軽量で強度が求められる用途に使われています。
おなじみのapple「iPhone」のボディにも、「7000番台のアルミ合金」が使われてたりします。
つまり、Hiby3(ハイビー)はシート素材だけではなく、ポール素材に至るまで徹底して、軽量かつ強度を求めた素材構成になっているということなんです。
ネイチャーハイク Hiby3(ハイビー)|快適さ
Hiby3(ハイビー)は、定員3人となっています。
これはどのテントにも言えることですが、記載されている定員数だと実際には狭苦しくなります。
Hiby3(ハイビー)の場合、2人で使用するなら寝返りも十分出来る広さとなっています。
正方形や長方形というのではなく、独特の形状となっていてインナーテント部の長さは「200cm」
幅はインナーテント入り口側が広く、奥に向かって狭まっていく独特のフォルムです。
私はソロで使用していますが、さすがにソロだと有り余る広さが確保できます。
カップルなど、2人利用でも十分おすすめ出来る広さです。
また、キャンプでかさ張る荷物も寝室となるインナーテント内ではなく、広い前室のスペースに置くことができます。
つまり、インナーテント内すべてをくつろぎスペースとして使えるということです!
耐水圧が高いだけではなく、前室スペースもあるため悪天候のキャンプですら対応可能です。
また、日差しが強い日のキャンプにおいても太陽光を反射する生地に加えて、3つの独立したベンチレーションが設置されています。
インナーテントの入り口には、大きく開閉できるメッシュがあります。
ベンチレーションと併せて使用する事で、空気の流れを潤滑にできて快適さを保てます。
さらには、透明のルーフウィンドウが前室部分に設けられており、テントの外に出なくとも外の様子を見ることができるので、とても便利です。
次に、インナーテント奥側の天井に、大きめのメッシュポケットが配置されており、ちょっとした小物入れに活用できます。
せっかく広いスペースを確保できるのですから、頻繁に使う小物なんかの収納に最適です。
そして、夜間にテント内で必須となるランタン。
しっかり吊るす為のフックも完備されているため、照明を床面に置く必要も無く、テント内全体を明るく照らしてくれます。
ネイチャーハイク Hiby3(ハイビー)|気になる点
ここまでネイチャーハイク Hiby3(ハイビー)の良い点をお伝えしてきました。
今度は良いところだけではなく、「悪いと感じる点」や「気になる点」をお伝えしていきます。
■ランタンフックについて
インナー部にはフックがあるけど、前室スペースにはランタンフックがありません。
ここは残念な点です。
前室の上部にひとつあれば完璧だったのに…という気がしてなりません。
でも対応策はあります。
インナーテントを吊るすリングを活用したり、紐やパラコードでくくってランタンを吊るすことが可能です。
一手間かかりますが、そういった工夫をすることで乗り切りましょう。
自分なりの工夫もキャンプの醍醐味の1つだと思って楽しんでいきましょうね!
■通気性について
通気性の良さがある意味仇になっています。
仕方のない事ですが、このテントは3シーズン対応です。
もし、晩秋や冬場に使用すれば、冷気が侵入しやすい構造でもあるので厳しいと感じました。
と言っても私は冬場に使用しましたが・・・。
極寒でない限り寝具を、
- 高性能なシュラフにする
- 地熱対策
- 暖房器具やカイロの活用
などの対策をすればいけなくはありません。
問題を少しでも排除したい、危険を減らしたい人は春から秋にかけての使用に限定したほうがいいでしょう。
ネイチャーハイク Hiby3(ハイビー)|セット内容と組み立て
つぎは、「セット内容と組み立て」について解説していきます。
Hiby3(ハイビー)はコンパクトに収納されており、テント本体(白袋)とグランドシート(黒袋)の2つに分かれて収納されています。
収納袋に入った状態で、白い袋のほうのサイズは「約17cm×54cm」となっています。
500mlのペットボトル約2本分程度の長さです。
収納袋には、イラストで簡単に組み立て手順が記載されていますが、初めてだと分かりにくそうです。
白い袋の中を取り出すと、ベルトで束ねられた本体が出てきます。
収納時もベルトがあれば楽に作業できそうです。
ベルトを取り外し、テントを開くと「テントポール」と「ペグ・ロープ」が包まれて収納されています。
ポールは全て伸縮するロープで連結されており、パチンパチンとそのままハメ込むだけなので簡単です。
テントを全体に開きます。
イメージとしては、画像のように連結させたポールを矢印の方向に入れていきます。
この時、どのポールからスリーブに入れていっても良いのですが、おススメは赤いポールから入れた方がよいです。
実際に組み立ててみると分かるのですが、3本のポールは高低差が少しあるところで交差します。
この時、赤いポールが一番下を通るルートになっています。
言葉では伝わりにくいですが、自分で組んでみるとよくわかります。
とにかく、「最初は赤いポールから!」と覚えておきましょう。
あと要注意ポイントがあります。
長いポールを差し込んで行く時、必ずといっていいほど途中で引っかかります。
引っかかった時、無理やり押し込んでしまうと生地が破れる可能性があります。
Hiby3(ハイビー)の生地は軽い分すごく薄いため、無理な力を加えないように注意しながらポールを通してください。
ポールを入れたら、テントの端についているポールの、出入り口付近にあるリングにポール先端を差し込みます。
リングの差し込みは、「黒ポール出入口4か所」「赤ポール出入口2箇所」の合計6箇所です。
ポールを通し終わったら、最後は立ち上げます。
この時もポールを通すときと同様で、赤いポールから立ち上げると楽です。
赤ポールは一番下を通っているため、全体を持ち上げてくれます。
立ち上げたら、専用のグランドシートを設置したい場所に広げます。
グランドシートは、一見すると長方形に見えますが前後があります。
幅が広くなっている方が前室側となりますので、方向を間違わないように気をつけましょう。
グランドシートの4隅に、ポールの先端を差し込み固定しましょう。
最後に各箇所に、テントにたるみが無くなるようにペグダウンすれば設営は完了です。
ネイチャーハイク Hiby3(ハイビー)の口コミは?
ネイチャーハイク Hiby3(ハイビー)の口コミは、どのような評価を受けているのでしょう。
ネット上に投稿されている口コミを見ていきましょう!
Hiby3の良い口コミ
Naturehike Japan公式
- 張るのが凄く簡単
- 他の商品みたいにスリーブの途中が途切れてないので迷うことなくスリーブに通通せる。
- この大きさでこの軽さ、さらにコンパクトにパッキングできバイクでの運用や荷物を減らしたいソロ向き、バックパッカーにはちょっと大きいかも
- フライに骨が入るタイプでインナーは吊り下げ型
- インナーを外せばちょっとしたシェルターにもなる。
- インナーテントは付けたまたたむ事ができるので、展開撤収は驚くほど楽。
- インナーテントの上半分はメッシュなので冬場の保温力はフライシートの性能如何
- 前室でヒーターを使えば全体的に暖かくなる。
- ベンチレーターも三箇所ついてますので酸欠にもなりにくい(自己責任)
- 雨や冬に強いテント
- ソロならタープや椅子要らず
- 前室も室内も広い、ソロならバッチリ!2人はキツイ
総じて買って良かったです。
メインのテントになりそうです。
Hiby3の悪い口コミ
ネイチャーハイク Hiby3(ハイビー)|まとめ
Hiby3(ハイビー)は、
- ソロキャンプをしたい人
- 友人やカップルの2人キャンプ
にちょうどよい大きさのテントです。
価格も安価で、十分すぎる性能を持ったテントだと言えます。
透明ルーフウィンドウがある大きな前室は、多くのシーンでより快適に活躍してくれるスペースです。
使い心地はとても良く、私自身かなりのお気に入りテントであり、超高コスパのテントだと感じています。
日本での人気や信頼も高まりつつある「NatureHike(ネイチャーハイク)」ブランド。
その中でもこの、「NatureHike Hiby3(ハイビー)」は、超おススメのテントです。
あなたも是非、この素晴らしさを体感してみてください!