
キャンプ飯はメインばかりに気を取られて、寒い朝に体が温まらず後悔したことはありませんか。
私自身、はじめのころは焼き物や炒め物ばかりで、朝晩の冷え込みに体がついていきませんでした。スープを一品くわえるようになってから、食卓の満足感も体の温まり方もまるで変わったんです。
スープは難しそうに見えて、実は市販のだしや缶詰を使えば初心者でも失敗しにくい料理です。鍋ひとつで作れて、野菜もたっぷり摂れます。
この記事では、簡単な定番から少し本格的なものまで、キャンプで作りやすいスープを8品そろえました。作り方のコツや、残ったスープの保温・持ち運びまでまとめています。
気になる一杯から、気軽に試してみてください。
- キャンプでおいしいスープを作る基本のコツ
- 簡単な定番から本格派まで、体が温まるスープ8品の作り方
- 冬の朝・夏の夜・ソロ・ファミリーなどシーン別の選び方
- 残ったスープの保温と持ち運び(スープジャー活用)
まずは8品を一覧で見比べてみましょう。気になるスープ名をタップすると、その作り方へ移動できます。
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| スープ | 調理時間 | 難易度 | 温まり度 | 向くシーン |
|---|---|---|---|---|
| ウインナーと野菜のコンソメ | 約15分 | やさしい | 高 | 初心者の最初の一杯・ファミリー |
| コーンスープ | 約10分 | やさしい | 中 | 子ども・朝食 |
| 豆腐チゲスープ | 約20分 | ふつう | 高 | 冬キャンプ・お酒のお供 |
| 野菜たっぷりミネストローネ | 約25分 | ふつう | 中 | 野菜不足の解消・ファミリー |
| クラムチャウダー | 約25分 | ふつう | 高 | 満足感重視・寒い日 |
| 白菜とベーコンのカレー風味 | 約15分 | やさしい | 高 | 火を使うだけ・体を温めたい朝 |
| ポトフ | 約30分 | ふつう | 高 | 冬の煮込み・グループ |
| 手羽元のサムゲタン風 | 約40分 | 中級 | 高 | 寒い夜・滋養をつけたい時 |
※調理時間と難易度は2人前を作る場合の目安です。火力や具材で前後します。
キャンプスープ作りの基本|失敗しないコツ
キャンプでおいしいスープを作るコツは、市販のだしを上手に使い、灰汁を取りながら煮込みすぎないことです。具材を同じ大きさに切り、火の通りをそろえれば、初心者でも安定した一杯に仕上がります。まずは押さえておきたい3つのポイントから見ていきましょう。
市販のだしの素を活用する
固形や顆粒のスープの素を使えば、お湯に溶かすだけで味のベースが決まります。具材の野菜や肉、魚介からも旨味が出るので、だしは入れすぎないのがコツです。素材の味を活かすつもりで、少し控えめから調整すると失敗しにくくなります。
具材は同じ大きさに小さめに切る
野菜や肉は同じくらいの大きさにそろえると、火の通りが均一になります。さらに小さめに切れば火が早く通り、限られた燃料でも短時間で仕上がります。煮込み時間を短くしたい朝などは、特に効いてくる切り方です。
煮込みすぎず灰汁を取る
加熱中に出る灰汁をこまめにすくうと、味も見た目もすっきりします。必要以上にかき混ぜると具材が崩れ、スープが濁ってしまうので注意したいところ。沸騰させ続けず、弱めの火でコトコト煮るのが、澄んだスープのコツです。
深さのあるクッカーがひとつあると、煮込みもよそうのもぐっとラクになります。お湯を沸かすだけのケトルより、深型のクッカーのほうがスープには向いています。ごはんも炊きたい人は、メスティンの使い方をまとめた記事もどうぞ。
\ 煮込みもよそうもラクな深型クッカー /
ウインナーと野菜のコンソメスープ|初心者の最初の一杯
切って煮て、コンソメを入れるだけ。包丁とまな板さえあれば、キャンプ料理がはじめての人でも失敗しにくい一杯です。ウインナーの旨味が出るので、特別な味付けがいりません。子どもと一緒に作りやすいのも魅力です。
調理時間 約15分/難易度 やさしい/2人前

ウインナー 4本
キャベツ 2枚
にんじん 1/3本
玉ねぎ 1/4個
水 500ml
固形コンソメ 1個
塩こしょう 少々
作り方
- キャベツ、にんじん、玉ねぎを一口大に切る
- 鍋に水と野菜を入れて火にかける
- 野菜が柔らかくなったらウインナーと固形コンソメを入れる
- ひと煮立ちさせ、塩こしょうで味をととのえる
ワンポイント|ウインナーは切らずに丸ごと入れると、食べたときに旨味があふれます。野菜は冷蔵庫の余りもので十分です。
コーンスープ|子どもも喜ぶやさしい甘さ
コーンクリーム缶と牛乳で作る、やさしい甘さのスープです。火にかけて温めるだけなので、寒い朝の一杯にぴったり。子どもにも喜ばれ、パンとの相性も抜群です。缶を使えば失敗のしようがありません。
調理時間 約10分/難易度 やさしい/2人前

コーンクリーム缶 190g
牛乳 200ml
水 100ml
バター 10g
塩こしょう 少々
パセリ 適量(あれば)
作り方
- 鍋にコーンクリーム缶と水を入れて温める
- 牛乳を加え、弱火でゆっくり温める
- バターと塩こしょうで味をととのえる
- 器に注ぎ、好みでパセリを散らす
ワンポイント|牛乳は沸騰させると分離しやすいので、弱火が安心です。生クリームを少し足すと、ぐっと濃厚な味わいになります。
豆腐チゲスープ|ピリ辛で体が芯から温まる
キムチとコチュジャンのピリ辛が、冷えた体を芯から温めてくれる一杯です。豚肉の旨味とごま油の香りで、ごはんもお酒も進みます。辛さは調味料の量で自由に調整でき、冬キャンプの定番にしたくなる味です。
調理時間 約20分/難易度 ふつう/2人前

豚ロース(薄切り) 100g
白菜キムチ 80g
長ねぎ 1/2本
ニラ 6本
木綿豆腐 1/4丁
水 400ml
ごま油 15ml
<調味料>
日本酒 30ml
醤油 10ml
コチュジャン 20ml
作り方
- 調味料を混ぜ合わせておく
- 豚ロースと野菜、豆腐を好みのサイズに切る
- 鍋にごま油を入れて熱する
- 豚肉、キムチの順に入れて炒める
- 全体がなじんだら水を注ぐ
- 沸騰したら調味料を入れる
- 残りの具材をすべて入れて煮立たせる
ワンポイント|豚ロースの代わりに脂身の多い豚バラを使うと、コクが増します。仕上げに卵を落としてひと煮立ちさせるのもおすすめです。
野菜たっぷりミネストローネ|彩り豊かな満腹スープ
トマトの酸味と野菜の甘みが溶け合う、彩り豊かなスープです。具だくさんで食べ応えがあり、不足しがちな野菜をまとめて摂れます。パスタを少し加えれば、これ一品でお腹も満たせる主役級の一杯になります。
調理時間 約25分/難易度 ふつう/2人前

ベーコン 2枚
にんじん 1/4本
ズッキーニ 1/4本
玉ねぎ 1/6個
にんにく 1/2片
オリーブオイル 適量
ローリエ 1枚
トマト水煮缶 200ml
水 400ml
固形スープの素 1個
砂糖 少々
塩こしょう 少々
作り方
- ベーコンは1cm幅、にんにくはみじん切りにする
- 残りの野菜を1cm角に切る
- 鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて熱する
- 玉ねぎ、ベーコン、にんじん、ズッキーニを入れて炒める
- 全体がなじんだらトマト缶を注ぎ、木べらでつぶす
- 水とローリエを入れて煮立たせる
- 固形スープ、砂糖、塩こしょうを加える
- 灰汁を取りながら具材に火を通す
ワンポイント|野菜は火の通りにくいものから順に炒めると、仕上がりが安定します。短いマカロニを加えると、子どもも喜ぶ食べ応えになります。
クラムチャウダー|濃厚クリームで満足感たっぷり
あさりの旨味と生クリームのコクが詰まった、濃厚で満足感の高いスープです。缶詰のあさりを使えば下処理がいらず、キャンプでも手軽に作れます。寒い日や、しっかり食べたい夜にうれしい一杯です。
調理時間 約25分/難易度 ふつう/2人前

あさり(水煮缶) 小1缶
ベーコン 2枚
玉ねぎ 1/6個
ジャガイモ 1/4個
にんじん 1/4本
バター 15g
牛乳 300ml
白ワイン 50ml
生クリーム 50ml
塩こしょう 少々
パセリ粉 適量
作り方
- ベーコンを1cm幅、野菜を1cm角に切る
- 鍋にバターを入れて溶かす
- ベーコンと野菜をすべて入れて炒める
- 全体がなじんだら、あさりと白ワインを入れる
- ひと煮立ちさせ、牛乳を加える
- 煮立たせないよう弱火で煮る
- 塩こしょうで味をととのえる
- 器に入れ、パセリ粉をかける
ワンポイント|牛乳と生クリームは煮立てると分離します。火を弱め、温める程度にとどめると、なめらかな口当たりになります。
白菜とベーコンのカレー風味スープ|火を使うだけの簡単
切った具材を鍋に入れ、火にかけてカレー粉を加えるだけ。炒める手間がいらず、後片付けもラクな手軽さが魅力です。スパイスの香りで食欲が増し、体もしっかり温まります。忙しい朝の一杯にも向いています。
調理時間 約15分/難易度 やさしい/2人前

白菜 2枚
ベーコン 3枚
玉ねぎ 1/4個
水 400ml
<調味料>
カレー粉 大さじ1
スープの素(顆粒) 小さじ1
醤油 少々
塩こしょう 少々
作り方
- 調味料を混ぜ合わせておく
- 白菜を一口サイズ、ベーコンを1cm角に切る
- 玉ねぎを薄切りにする
- 鍋に白菜、玉ねぎ、ベーコンを入れて水を注ぎ、蓋をする
- 沸騰したら調味料を加える
- 火にかけながら全体に味をなじませる
ワンポイント|白菜は煮るとかさが減るので、多めに入れても大丈夫です。仕上げに溶けるチーズを加えると、まろやかでコクのある味に変わります。
ポトフ|大きな野菜とソーセージの煮込み
大きめに切った野菜とソーセージをコトコト煮込む、見た目も豪華なスープです。素材の甘みがじっくり溶け出し、シンプルな味付けでも満足感があります。グループや冬の夜に、鍋を囲んで食べたい一杯です。
調理時間 約30分/難易度 ふつう/2人前

ソーセージ 4本
じゃがいも 1個
にんじん 1/2本
玉ねぎ 1/2個
キャベツ 1/4個
水 600ml
固形コンソメ 2個
ローリエ 1枚
塩こしょう 少々
作り方
- 野菜を大きめに切る
- 鍋に水、野菜、ローリエを入れて火にかける
- 煮立ったら固形コンソメを加える
- 弱火で野菜が柔らかくなるまで煮込む
- ソーセージを加えて温める
- 塩こしょうで味をととのえる
ワンポイント|野菜は大きいほど煮崩れしにくく、見栄えもよくなります。粒マスタードを添えると、味の変化が楽しめます。
手羽元のサムゲタン風スープ|寒い夜に効く滋養スープ
鶏の手羽元をじっくり煮込む、参鶏湯(サムゲタン)をイメージした滋養スープです。骨つき肉から濃いだしが出て、米を入れればおかゆのようにお腹も満たせます。冷え込む夜や、疲れた体をいたわりたい時にぴったりです。
調理時間 約40分/難易度 中級/2人前

鶏手羽元 6本
長ねぎ 1本
しょうが 1片
にんにく 2片
米 大さじ2
水 800ml
ごま油 少々
塩こしょう 少々
作り方
- 手羽元、米、薄切りのしょうが、にんにくを鍋に入れる
- 水を注いで火にかけ、煮立ったら灰汁を取る
- 弱火にして40分ほど煮込む
- ぶつ切りにした長ねぎを加える
- 塩こしょうで味をととのえる
- 仕上げにごま油をたらす
ワンポイント|煮込み時間は長めですが、火加減を弱くして放っておくだけです。米を多めに入れると、雑炊のように仕上がり朝食にもなります。
シーン別スープの選び方|冬の朝・夏の夜・ソロ・ファミリー
同じスープでも、季節やメンバーで向き不向きがあります。冷え込む朝はすぐ作れて体が温まるもの、夏の夜は軽めのもの、ファミリーなら子どもが喜ぶ味を選ぶと、満足度がぐっと上がります。
冬の朝は温まりやすさと手早さで選ぶ
冷え込む朝は、短時間で作れて体が芯から温まるスープが向いています。白菜とベーコンのカレー風味や、コンソメスープなら火を使うだけで仕上がります。前日の残りを温め直すのも、忙しい朝には賢い選び方です。
夏の夜は軽め、ファミリーは子ども目線で
夏でも夜は意外と冷えるので、コーンスープのような軽めの一杯がほっとします。ファミリーキャンプなら、辛くない甘めのスープや具だくさんのミネストローネが定番。辛いチゲは大人用に取り分けてから味を足すと、家族みんなで楽しめます。
キャンプでのスープの保温と持ち運び|スープジャー活用
作ったスープを温かいまま楽しむには、スープジャーが頼りになります。朝に仕込んで昼まで保温したり、自宅で下ごしらえした具を持ち込んだりと、調理の手間を現地で減らせます。残ったスープの持ち帰りにも便利です。

とくに荷物を減らしたいソロや、調理時間を短くしたい朝のキャンプでは、保温できる容器がひとつあると行動の幅が広がります。熱いスープを入れても扱いやすい、口の広いタイプが使いやすいです。
\ 朝に仕込んで昼まで温かいスープジャー /
キャンプスープのよくある質問
スープ作りでよく寄せられる疑問をまとめました。気になるところから読んでください。
切って煮るだけのウインナーと野菜のコンソメスープが無難です。ウインナーから旨味が出るので味が決まりやすく、特別な調味料もいりません。火を使うだけの白菜とベーコンのカレー風味も、はじめての一杯に向いています。
多くのスープは前日に作って冷蔵し、現地で温め直せます。クリーム系は分離しやすいので、牛乳や生クリームは現地で加えると安心です。気温の高い時期は、保冷をしっかりして食中毒を防いでください。
スープジャーを使えば、数時間は温かさを保てます。朝に作って昼に飲んだり、登山やハイキングに持ち出したりと活躍します。熱いうちに入れ、フタをしっかり閉めるのが保温のコツです。
2人前のスープを1品作る程度なら、ガスの消費はごくわずかです。煮込み時間が長いポトフやサムゲタン風でも、弱火でコトコト煮れば燃料は大きく減りません。長時間の煮込みは、風防を使うと火力のロスを抑えられます。
残り汁を地面や川に流すのはマナー違反です。スープジャーや密閉容器に移して持ち帰るか、具とともに食べきるのが基本になります。多くのキャンプ場では生活排水を流せないので、出る量を見越して作る量を決めてください。
カット済みの野菜やコーン缶、あさり缶を使えば、刃物なしでも作れます。ウインナーやベーコンは手でちぎっても十分です。自宅で具材を切って持ち込めば、現地は煮るだけになり後片付けもラクになります。
パンやバゲットはクリーム系やコンソメ系と相性がよく、ごはんはチゲやカレー風味に合います。ミネストローネに短いパスタを足すと、これ一品で主食を兼ねられます。残ったスープにごはんを入れて雑炊にするのもおすすめです。
スープには深さのある容器が向いています。深型のクッカーなら吹きこぼれにくく、煮込みもよそうのもスムーズです。浅いフライパンしかない場合は、量を控えめにして火加減を弱めると作りやすくなります。
まとめ|キャンプのスープで食卓と体を温める
キャンプのスープは、市販のだしや缶詰を上手に使えば、初心者でも失敗しにくい料理です。切って煮るだけの簡単なものから、じっくり煮込む本格派まで、シーンに合わせて選んでみてください。一品あるだけで、食卓の満足感も体の温まり方も大きく変わります。
残ったスープはスープジャーで持ち帰り、翌朝に温め直すのもキャンプならではの楽しみです。まずは作りやすい一杯から、気軽に試してみてください。
- はじめての一杯 → ウインナーと野菜のコンソメ/白菜とベーコンのカレー風味
- 子ども・朝食 → コーンスープ
- 冬に体を温める → 豆腐チゲ/手羽元のサムゲタン風
- しっかり食べたい → クラムチャウダー/ポトフ/ミネストローネ
スープのほかにメインのおかずもそろえるなら、スキレットを使った料理と組み合わせると、食卓がいっそう豊かになります。








