
私自身は、雨の日のキャンプは行くかやめるかを決める物差しさえあれば、そこまで怖がらなくていいと考えています。
楽しみにしていた週末に、天気予報の傘マーク。降水確率は50%。行くべきか、やめるべきか。いちばん迷うのは、実はこの段階ではないでしょうか。
この記事では、気象庁の資料をもとに、雨量と風速と警報で行くか中止するかを決める目安を一つの表にまとめました。そのうえで雨の日の設営と過ごし方、撤収、中止した日の代わりまで順に整理しています。
雨予報の前日に、落ち着いて決めたい人に読んでもらえたらうれしいです。
- 降水確率では雨の強さが分からない理由
- 雨量・風速・警報で行くか中止するかを決める目安
- 雨の日に避けたいサイトと、手持ちのテントで大丈夫かの見方
- 雨キャンプの設営・過ごし方・持ち物・撤収のコツ
- 中止するときのキャンセル料と、コテージへの切り替え
雨キャンプに行くか中止するかは雨量・風速・警報で決める
雨キャンプに行くか中止するかは、降水確率ではなく時間ごとの雨量と風速、それに警報で決めます。1時間に10mm以上の雨や平均10m/s以上の風、レベル3以上の警報が出る予報なら、中止を考えましょう。

迷ったときに見る数字を、順番に確かめていきます。
降水確率は「雨の強さ」を表していない
まず知っておきたいのは、降水確率の意味です。気象庁によると、降水確率は決められた時間内に1mm以上の雨が降るかどうかの確率で、雨の強さや量とは関係がありません。
降水確率90%でも弱い雨がしとしと降るだけのこともあります。反対に30%でも、降るときは強く降ることがある。降水確率50%で迷ってしまうのは、この数字が「どのくらい降るか」を教えてくれないからなのです。
見るべきなのは、天気アプリの「1時間ごとの降水量」と「風速」の欄です。キャンプ場の近くの地点で、設営する昼と夜、撤収する朝の数字を確かめます。
1時間ごとの雨量で見る|10mmを超えたら中止を考える
気象庁は、1時間の雨量ごとに雨の強さの呼び方を決めています。この呼び方に、キャンプで困ることを重ねて目安にしました。
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| 1時間の雨量 | 気象庁の呼び方 | キャンプでの目安 |
|---|---|---|
| 3mm未満 | 弱い雨(1mmに届かない雨は小雨) | タープがあれば過ごせる。行ける |
| 3〜10mm | 呼び方の決まりなし | 設営・夜・撤収に重なるなら考え直す |
| 10〜20mm | やや強い雨 | 地面に水たまりが広がる。中止を考える |
| 20mm以上 | 強い雨・激しい雨 | 傘でも濡れる。中止する |
気象庁の呼び方は気象庁「雨の強さと降り方」と予報用語によるものです。キャンプでの目安は、その様子をもとにこの記事でまとめたものです。
3mmから10mmの間は、気象庁の呼び方にもはっきりした区切りがありません。ここは雨の量より、降る時間で考えるほうが決めやすいと思います。設営の時間と夜と撤収の朝が晴れ間なら、途中の雨はタープの下でやり過ごせます。いちばんつらいのは、濡れながらテントを張り、濡れたまま片付けることです。
風速は平均10m/sを一つの線にする
雨より厄介なのが風です。気象庁の表では、平均風速10m/s以上の「やや強い風」で風に向かって歩きにくくなり、傘がさせなくなるとされています。15m/sを超えると歩けなくなり、転ぶ人も出てきます。
テントやタープは、帆のように風を受ける道具です。雨に風が加わると、雨は横から吹き込み、ペグは濡れた地面で抜けやすくなります。予報の平均風速が10m/sに届くなら、雨が弱くても中止を考えたほうが安全です。それより弱い風でも、タープは低く張っておくと安心です。
警報の名前は2026年5月から変わった
2026年5月29日から、気象庁の大雨などの警報は、レベルの数字がついた名前に変わりました。大雨警報なら「レベル3大雨警報」、土砂災害の危険が高まると「レベル4土砂災害危険警報」という具合です。洪水警報はなくなり、大きな川については「氾濫警報」で伝えられます。
キャンプでは、行き先の市町村にレベル3以上の警報が出ている、または出そうなら中止と決めておくと迷いません。レベル2の大雨注意報でも、川沿いや山あいのキャンプ場なら見送る理由になります。暴風警報が出たときも同じく中止です。
前日と当日の朝に、もう一度見直す
雨の予報は、日が近づくほど当たりやすくなります。数日前の予報で早々に決めず、前日の夜と出発の朝にもう一度、時間ごとの雨量と風速を見直してください。
出発前には、雨雲レーダーで雨雲の動きも見ておくと安心です。着く時間に雨の切れ間が来そうなら、その間に設営を済ませる段取りが立てられます。
雨キャンプで避けたいサイト|川沿い・中州・低い場所
雨キャンプで避けたいのは、川沿い・中州・くぼ地のように水が集まる場所です。上流で降った雨で、キャンプ場に雨が少なくても川は急に増えます。同じキャンプ場の中でも、少し高く水はけのよい区画を選びます。

雨の日のサイト選びは、快適さより先に安全の話です。
上流の雨で川は急に増える
川の水は、そこに降った雨だけで増えるわけではありません。見えない上流の山で強い雨が降れば、キャンプ場の空が明るくても水かさが一気に上がります。
滋賀県は、2022年8月に愛知川の中州でキャンプをしていた3人が取り残され、消防に助けられた事例を紹介しています。中州や河原は、水が増えれば川の底になる場所です。雨の予報がある日は、テントを張らないでください。
キキクルで川と土砂の危なさを確かめる
出発前と滞在中に見ておきたいのが、気象庁のキキクル(危険度分布)です。大雨による土砂災害や浸水、洪水の危なさが、地図の上で色分けされて表示されます。
キャンプ場のある場所を開き、色が黄色から赤や紫へ変わっていくなら、撤収や避難を考える合図です。スマートフォンで見られるので、雨の夜はときどき開いて確かめておくと落ち着いて過ごせます。管理棟から避難の呼びかけがあったときは、迷わず従いましょう。
同じキャンプ場でも水の通り道がある
キャンプ場の中にも、雨水が流れる道や溜まる場所があります。まわりより低いくぼ地や斜面のすぐ下、地面に水たまりの跡や乾いた泥の筋が残る区画は、雨が強まると水が流れ込みやすい場所です。
区画を選べるなら、少し高くなっていて、芝や砂利で水はけのよいところを選びます。予約の電話で「雨のときに水が溜まりにくい区画はありますか」と聞いてみるのも一つの方法です。
初めての雨キャンプは車の近くと屋根のある場所を選ぶ
雨のキャンプが初めてなら、車を区画の横に停められるオートサイトを選ぶと、ぐっと楽になります。荷物の出し入れで濡れる距離が短くなり、いざというときは車の中に逃げ込めるからです。
キャンプ場によっては、屋根付きのサイトや、屋根のある炊事棟が近い区画もあります。洗い物や調理を屋根の下で済ませられるだけで、雨の日の手間はかなり減ります。予約のときに、こうした区画が空いているかを聞いておくと確実です。
雨キャンプは手持ちのテントで大丈夫?耐水圧と雨漏りしやすい場所
雨キャンプで手持ちのテントが大丈夫かは、耐水圧の数字だけでは決まりません。雨漏りは縫い目や古い生地から起きやすく、前室の有無でも過ごしやすさが変わります。出かける前に一度広げて確かめましょう。

ここでは、カタログの数字と、実際に濡れやすい場所を分けて見ていきます。
耐水圧は「どのくらいの水圧まで染みないか」の数字
テントの仕様に書かれている耐水圧は、生地の上に水の柱を立てたとき、何mmの高さまで水が染み出さないかを表した数字です。1,500mmなら、1,500mmの水の柱に耐えるという意味になります。
ただし、測り方はメーカーによって違うことがあります。強い風で雨が叩きつけられると、数字どおりの力を発揮できないこともある。屋根にあたるフライシートと、床の生地の耐水圧は分けて書かれていることが多いので、両方の数字を見ておくと判断しやすくなります。床は体重がかかって水が押し込まれやすいので、屋根より高い数字になっているのがふつうです。
雨漏りは縫い目と古い生地から起きやすい
テントの雨漏りで多いのは、生地そのものより縫い目からの浸水です。縫い目の裏には水の入り口をふさぐシームテープが貼られていますが、年数がたつとはがれたり、ひび割れたりします。
何年も使っているテントやタープは、表面の撥水も落ちてきます。水をはじかずに生地が水を吸うようになると、内側に水がにじんでくるのです。雨の予報が出たら、前の週に庭やベランダで広げて、シームテープのはがれがないかを見ておきます。撥水が落ちているなら、撥水スプレーをかけ直すだけでもずいぶん違います。
テントに使うなら、ロゴスの強力防水スプレーが手に取りやすい一本です。420mlで大型のドームテントおよそ1張り分をまかなえるので、ファミリー用のテントでも一度で塗り直せます。透湿性のある生地にも使えるため、撥水の落ちたレインウェアの手入れにも回せます。
前室があると雨の日がぐっと楽になる
雨の日にありがたみが分かるのが、入口の外に屋根がのびた前室です。濡れた靴や荷物を置けて、出入りのたびに寝室へ雨が入りません。
前室のない小さなテントなら、入口の上にタープをかけて、屋根のある出入り口をつくると同じ働きをしてくれます。
雨の夜はテントの中の結露にも備える
雨の夜にテントの内側が濡れていても、雨漏りとは限りません。多いのは結露です。雨の日は空気が湿っているうえ、人の息や体温で中の湿気が増え、冷えたテントの生地に水滴となってつきます。
結露を減らすには、テントの上のほうにある換気口を開けて、湿った空気を逃がします。寒くても閉め切らないことが大切です。寝袋はテントの壁に触れないよう真ん中に寄せ、朝は乾いたタオルで内側の水滴を拭き取ってから片付けると、寝袋や服まで湿らずに済みます。
これから雨にも強いテントを選ぶなら、前室の広さとフライシートの耐水圧、それに換気口の位置を見比べておくと選びやすくなります。
\ 雨にも強いテントの選び方はこちら /
雨キャンプの設営|タープを先に張って床下に水を入れない
雨キャンプの設営は、タープを先に張って屋根の下に荷物を置き、それからテントを立てる順番が基本です。テントの下に敷くグランドシートは、雨水を受けないよう本体からはみ出させないことが大切になります。

晴れの日と同じ手順で張ると、テントの中まで濡れてしまいます。雨の日だけ順番を入れ替えるのがコツです。
着く時間を雨の切れ間に合わせる
雨の日の設営でいちばん効くのは、雨の弱い時間に張ってしまうことです。雨雲レーダーで切れ間が来そうな時間を見て、着く時間を前後にずらします。チェックインの時間に幅があるキャンプ場なら、少し待つだけで濡れずに済むこともあります。
タープを先に張って荷物の置き場をつくる
車から荷物を下ろす前に、タープを一番に張ります。屋根ができれば、そこが荷物置き場になり、テントを広げる作業場にもなります。
タープは、片側のポールを低くして傾きをつけておくのがコツです。平らに張ると真ん中に水がたまり、重みでポールが倒れたり、溜まった水が一気に落ちてきたりします。傾けて水の逃げ道をつくっておけば、雨は屋根の端から流れ落ちていきます。
― タープの種類と張り方の基本はこちら ―
ぬかるんだ地面には長いペグを使う
雨を含んだ地面はやわらかく、テントに付いてくる細く短いペグでは抜けやすくなります。そこに風が加わると、タープがあおられてペグごと抜けてしまうこともあります。
雨の予報なら、30cm前後の長いペグを用意しておきたいところです。抜けにくくするには、ペグを地面に対して斜めに、テントと反対側へ倒して打ち込みます。
エリッゼの鍛造ペグは長さ28cmで、断面が楕円になっているため地中で回りにくいつくりです。砂利や石が混じった硬い地面にも入りやすいので、晴れの日のキャンプでもそのまま使い続けられます。
グランドシートはテントより小さく敷く
テントの下に敷くグランドシートは、雨の日こそ大きさに気をつけたい道具です。テントの外にはみ出していると、そこが雨を受け止めて、テントの床の下へ水を流し込んでしまいます。
シートはテントの床よりひと回り小さく、はみ出す部分は内側へ折り込みます。テントの床に水が溜まっていたら、たいていはこのはみ出しが原因です。
雨キャンプの過ごし方|焚き火・料理・子連れのとき
雨キャンプの過ごし方は、タープの下でゆっくり料理をしたり雨音を聞いてくつろいだりと、晴れの日とは別の楽しみがあります。焚き火は薪を濡らさなければ楽しめますが、雷が鳴ったら避難します。

雨の日のキャンプ場は人が少なく、静かです。晴れの日に慌ただしく済ませていたことに、時間をかけられます。
雨の日の焚き火は薪を濡らさないのがコツ
薪は地面に直接置かず、台や薪ラックの上に載せて、タープの下で雨から守ります。表面が濡れてしまった薪も、細く割ると中は乾いていることが多いので、焚き付けにはそちらを使います。
気をつけたいのが、タープの下で焚き火をするときの火の粉です。ポリエステルなどの化繊のタープは、火の粉が飛ぶと穴があき、溶けることもあります。焚き火はタープの外か、火に強い素材のタープの下で十分に高さをとって行い、キャンプ場の焚き火の決まりにも従ってください。テントの中に火を持ち込むのは、一酸化炭素中毒のおそれがあるのでやめてください。
タープの下で料理に時間をかける
雨の日は、外を歩き回る予定がなくなるぶん、料理に時間を使えます。煮込み料理やホットサンドのように、火のそばで少しずつ仕上げていく料理は、雨の日の過ごし方によく合います。
バーナーやコンロはタープの下で使えますが、風で雨が吹き込む側は避け、燃えやすいものを近くに置かないようにしてください。
子連れの雨キャンプは着替えを多めに
子どもにとって、雨は遊び道具にもなります。カエルやカタツムリを探したり、水たまりで遊んだり。ただ、濡れた服のままでいると体はどんどん冷えていきます。着替えとタオルは晴れの日の倍くらい持っていき、遊んだらすぐ着替えさせましょう。
テントの中で過ごす時間も長くなるので、カードゲームや絵本のように、狭い場所で遊べるものがあると助かります。
雷が鳴ったらタープの下も安全ではない
雨に雷が混じったら、話は別です。ゴロゴロと雷の音が聞こえたら、もう落雷の届く範囲に入っています。テントやタープの下は雷から身を守る場所にはならないので、車の中か、管理棟などのしっかりした建物へ移ってください。
夜中に雨が強まったときの備え
予報が弱い雨でも、山あいでは急に強い雨が降ることがあります。寝る前に、車の鍵とヘッドライトと靴をすぐ手に取れる場所にまとめておきましょう。夜中に雨音が強くなっても、暗いなかで探し物をせずに済みます。
目が覚めるほど雨が強まったら、雨雲レーダーとキキクルで、この先も強い雨が続くかを見ます。テントの床に水が入ってきたり川の音が大きくなったりしたら、朝を待たずに車や管理棟へ移ってください。荷物は明るくなってから取りに戻れば十分です。
雨キャンプの持ち物|濡れる前提でそろえる
雨キャンプの持ち物は、濡れないための道具と、濡れたあとに困らないための道具の二本立てで考えます。レインウェアの上下と長靴、多めのタオルと着替え、濡れたものを入れる袋があると安心です。

晴れの日の持ち物に、次のものを足しておきます。
- レインウェアの上下(設営や撤収では傘が使えない)
- 長靴か、濡れてもいいサンダル
- タオルと着替えを多めに(子どもは晴れの日の倍)
- 濡れたテントや服を入れる袋(大きなごみ袋やドライバッグ)
- 新聞紙(濡れた靴に詰めると乾きが早い)
- 薪を置く台や薪ラック
- ヘッドライト(雨の日は夕方から暗くなるのが早い)
レインウェアは、傘と違って両手が空くのがいちばんの利点です。雨の中でペグを打ったり、テントを畳んだりする時間は、思った以上に長くかかります。上下に分かれたものなら、足元まで濡れずに作業できるはずです。
設営や撤収で長く着るなら、蒸れにくい生地のものを選ぶと、汗で中から濡れずに済みます。ヴァストランドのレインウェアは耐水圧25,000mmと透湿度10,000gで、強い雨と汗の両方に備えた上下セットです。男女兼用で、通勤や通学の雨の日にもそのまま着られます。
足元は、ぬかるみを歩くなら長靴がいちばん楽です。かさばるのが気になる人は、日本野鳥の会の長靴のように折りたためるものを選ぶと、収納袋に入れて車の隅に積んでおけます。天然ゴムのやわらかい長靴で、男女兼用のサイズがそろっています。
もう一つ気をつけたいのが、雨による冷えです。濡れた服は体の熱をどんどん奪うので、秋の雨なら昼でも寒さがこたえます。着替えとは別に、フリースや薄手のダウンを防水の袋に入れて、濡らさずに持っておくと安心です。秋の夜の冷え込みと服装の目安は秋キャンプの寒さ対策で詳しく整理しています。
濡れたテントを入れる袋は、撤収の日にいちばん出番の多い道具です。車の中を濡らさずに持ち帰れるので、雨の予報なら一枚入れておくと重宝します。
ほかの持ち物を季節ごとに見直したいときは、キャンプの持ち物リストにまとめています。
雨の日の撤収と、帰ってから濡れたテントを乾かす手順
雨の日の撤収は、小物から片付けてテントとタープを最後に回し、濡れたテントはたたまず袋に入れて持ち帰ります。帰ったら当日か翌日に広げて乾かすことが大切で、濡れたまま置くとカビやにおいの原因です。

撤収の朝に雨が残っていても、順番さえ決めておけば慌てずに済みます。
撤収は小物から、テントとタープは最後
まずテントの中の寝袋や服をまとめて、タープの下か車へ移します。続いて調理道具やテーブルなどの小物。テントを畳むのはそのあとで、屋根になるタープは最後まで残しておくと、片付けのあいだも雨をしのげます。
雨がやみそうなら、少し待ってから畳むのも手です。チェックアウトの時間に余裕があるうちに雨雲レーダーを見て、晴れ間が来るかを見ておくと、待つか急ぐかを決めやすくなります。
濡れたテントはたたまず袋に押し込む
雨の中で、テントを買ったときのようにきれいに畳む必要はありません。泥を軽く落としたら、大きな袋に丸めて押し込んでしまいます。家で広げ直すので、ここで時間をかけるより、早く屋根の下へ戻るほうが体も冷えません。
帰ったら当日か翌日のうちに広げて乾かす
いちばん大事なのは、帰ってからです。濡れたテントを袋に入れたままにすると、数日でカビが生え、においが取れなくなることがあります。帰ったその日か、遅くとも翌日には広げましょう。
晴れていればベランダや庭に広げ、天気が悪ければ浴室乾燥を使う方法もあります。ただし直射日光に長く当てると生地を傷めるので、乾いたら早めに取り込みましょう。乾いたあとは、シームテープのはがれや撥水の落ち具合をこのタイミングで見ておくと、次の雨の日に慌てずに済みます。
雨でキャンプを中止するとき|キャンセル料とコテージへの切り替え
雨でキャンプを中止するときは、まずキャンプ場のキャンセル料の決まりを確かめます。施設が悪天候で閉めると決めれば無料、その前に自分で取り消すと通常のキャンセル料がかかる例もあります。

キャンセル料の決まりは予約するときに見ておく
キャンセル料の決まりは、キャンプ場ごとに違います。予約サイトに載っているキャンプ場の例では、利用日が近づくほど段階的にキャンセル料が上がる一方で、大雨警報や暴風警報などで施設が閉めると判断した場合は無料としていました。施設の判断を待たずに自分で取り消すと、通常のキャンセル料がかかる仕組みです。
雨の季節に予約するなら、天候による中止の扱いを先に見ておくと、当日に迷わずに済みます。
テントをやめてコテージに泊まる
キャンプそのものをやめなくても、テントからコテージに切り替える方法もあります。屋根と壁のある建物なら、雨の夜も濡れずに眠れますし、撤収で濡れたテントを抱えて帰ることもありません。関西のコテージやテント付きのキャンプ場は関西の手ぶらキャンプ場の記事で紹介しています。
\ 関東のコテージキャンプ場はこちら /
雨キャンプについてよくある質問
雨予報のキャンプについて、出かける前によく迷うことをまとめました。
A. 降水確率だけでは決められません。降水確率は1mm以上の雨が降るかどうかの確率で、強さは分からないからです。時間ごとの雨量が3mm未満で、風が弱く警報も出ていなければ、タープを持って行ける日と考えてよいでしょう。
A. この記事では、1時間に10mm以上の雨が設営や夜、撤収の時間に重なるなら中止を考える目安にしています。気象庁は10mm以上を「やや強い雨」と呼び、地面一面に水たまりができるほどの雨です。20mm以上なら中止してください。
A. 平均風速10m/sが一つの目安です。気象庁の表では、10m/sを超えると傘がさせず、風に向かって歩きにくくなります。テントやタープは風を受けやすいので、この予報なら雨が弱くても中止を考えましょう。
A. キャンプ場の決まりしだいです。施設が悪天候で閉めると判断した場合は無料でも、自分の判断で取り消すと通常のキャンセル料がかかる例があります。予約するときに、天候による中止の扱いを確かめておいてください。
A. 薪を台の上に置いて濡らさないようにすれば楽しめます。表面が濡れた薪も細く割れば中は乾いていることが多いです。化繊のタープの下は火の粉で穴があくので、焚き火はタープの外か火に強い素材の下で行いましょう。
A. 雨漏りではなく結露のことが多いです。雨の日は空気が湿っていて、人の息や体温の湿気が冷えた生地に水滴となってつきます。換気口を開けて湿気を逃がし、寝袋は壁から離して寝ると濡れにくくなります。
A. 帰ったその日か、遅くとも翌日には広げて乾かしてください。濡れたまま袋に入れておくと、カビやにおいの原因になります。外に干せない日は、浴室乾燥を使う方法もあります。
まとめ|雨キャンプは数字で決めて、濡れる前提で備える
雨キャンプに行くか中止するかは、降水確率ではなく時間ごとの雨量と風速、警報で決めます。行くと決めたら水の集まらないサイトを選び、タープを先に張る。濡れる前提で備えれば、静かな雨の日も楽しめます。
- 降水確率は1mm以上降るかの確率で、雨の強さは分からない
- 1時間10mm以上・平均風速10m/s以上・レベル3以上の警報なら中止を考える
- 川沿い・中州・くぼ地は避け、キキクルで危なさを確かめる
- テントはシームテープと撥水を事前に確かめ、夜は換気口を開けて結露を防ぐ
- タープを先に張り、グランドシートははみ出させない
- 雷が鳴ったら車か建物へ移る
- 濡れたテントは帰ったその日か翌日に広げて乾かす
雨の日のキャンプ場は、人が少なくて静かです。数字で決めて、濡れる前提で準備しておけば、晴れの日とは違う一日になると思います。
雨に強いテントやタープを持っていなくても、雨キャンプはできます。年に数回しか行かないなら、前室の広いテントや大きめのタープを借りて試すのも一つの手です。
\ テントやタープをレンタルで試す /











