いま、雑誌や動画などでも人気がグンと上がってきているソロキャンプ(1人キャンプ)。
人それぞれ、十人十色のスタイルがありますよね。
他のソロキャンパーのかっこいい・おしゃれなキャンプスタイルなどを見ていると、自分にはないアイデアがあったりして参考になることもあるでしょう。
自分の持っていないキャンプギアや、初めて目にするアイテムなどを見て羨ましく感じたり、マネしてみたいと思うことも出てくるもの。
ソロキャンプにこれから挑戦してみたいと思っているけれど、そもそもソロキャンプをやったことがない。
そんな初心者の方に向けて、様々なソロキャンプのかっこいい・おしゃれなスタイルとレイアウトをご紹介していきます。
- ソロキャンプの魅力
- ソロキャンプの設営スタイル
- ソロキャンプのレイアウト
- 初心者におススメのソロキャンプスタイル
ソロキャンプの魅力とは
家族や仲間とのグループキャンプではなく、基本1人だけで楽しむことを目的としたソロキャンプ。
1人用のコンパクトなキャンプ道具も、多数発売されています。
そのため、様々なスタイルやレイアウトでのソロキャンプがしやすくなりました。
まずは、そんなソロキャンプの魅力に迫っていきましょう。
ソロキャンプの準備を楽しむ
ソロキャンプは全てが基本的に自分だけのです。
そのため次のような事も、すべて自分の自由に決定することが出来ます。
- どんなテントで寝泊まりするか
- どんな食事を食べたいか
- どんな余暇の過ごしかたをしたいか
- どんなキャンプ道具をもっていくか
ベテランのキャンパーであれば、あえて不便な環境を作り、ソロキャンプを楽しむスタイルの人もいます。
自分の持っている知識を、最大限に活かせるようなスタイルもいいでしょう。
初心者の場合であれば、便利なキャンプ道具に頼るのも立派な楽しみ方です。
このように、自分の技量に合わせて必要なものをチョイスし、あれこれ想像しながら準備している時間さえもソロキャンプの魅力の1つなのです。
ソロキャンプの場所選定を楽しむ
そもそも、どこのキャンプ場に行きたいのか。
そしてキャンプ場についたら、どこのエリアにテントを設営したいのか。
もっと細かく言えば、テーブルの配置や椅子の配置などもすべて、自分好みに決定できます。
もしグループキャンプの場合だと、仲間と一緒に決めていくことになります。
人数が増えれば、人それだけ好みが違いますよね。
せっかくの楽しいキャンプを、意見の違いで時間を浪費するのはもったいないことです。
しかし1人キャンプの場合、グループキャンプで生じるような問題はありません。
他人の意見に左右されることなく、自分がやりたいように出来る。
これもソロキャンプの大きな魅力でしょう。
ソロキャンプの料理を楽しむ
ソロキャンプでは、自分の好みに合わせてなんでも自由にできますが、その中でも大きなウエイトを占めるのが料理でしょう。
料理の準備から調理、後片づけまで自分1人で作業することになりますが、その分メリットは大きいです。
なにしろ自分が食べたいものを、食べたい量だけ持ち込めばいいわけです。
食材に関しては、人の好き嫌いは大きく分かれてしまうポイントです。
グループキャンプの場合、せっかく美味しいお肉や魚介類を用意して、みんなを喜ばせたいと思って準備することでしょう。
しかし必ずと言っていいほど、人によって好き嫌いがあり、食べられない人が出てくるものです。
ソロキャンプの場合、このようなことは起こりえないので、ガッカリする事もなく美味しい料理を楽しむことが出来ます。
キャンプで楽しめる料理レシピ集も作っていますので、よければ参考にしてみてくださいね。
■キャンプに適した料理集
ソロキャンプの自由な時間
キャンプ場に到着したら、さっそく設営を開始するもよし。
食材の仕込みからするもよしと、ゆったりと楽しみながら時間を使うことが出来ます。
誰もあなたを急かす人はいませんし、何かに失敗しても残念がられることもありません。
よくキャンプ場で見かけるのが、初心者がテントの設営に時間がかかったり、火起こしが上手く出来ずに調理が始められないという光景です。
ですがソロキャンプの場合、失敗も経験として捉えることができ、人を待たせることもありません。
好きなだけじっくりと時間を使うことができるのです。
この時間の過ごしかたは、キャンプ中の余暇の過ごし方にも同じことが言えます。
何もかもが、自分の自由に楽しめることこそが、ソロキャンプの絶対的な魅力と言っていいでしょう。
ソロキャンプの設営スタイル
ここでは、ベースとなるソロキャンプの設営スタイルをご紹介していきます。
あなたの好みにあわせて、どのようなキャンプスタイルを取り入れてみたいかを、考えていきましょう。
テントのみの設営スタイル
設営はテントのみ。
という一番シンプルなスタイルです。
持ち込むテントにもよりますが、ソロキャンプで使用するサイズのテントであれば、すぐに設営を終わらせることができます。
早いものであれば、5分とかからずに設営が完了するような、ほぼワンタッチのテントもあります。
- 雨
- 風
- 日差し
- 周囲からの目線
テントは、これら全てを遮ってくれるキャンプ道具です。
「テントのみスタイル」の場合、おすすめは雨風に強いタイプのテントです。
テントは、空間を作ってくれるため雨風は凌げるのですが、その性能には大きなさがあります。
私も愛用しているおすすめテント
「Naturehike Hiby3」
の記事を載せておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
アウトドアブランドEMBER(エンバー)が販売する、ソロキャンプ用テント「ソロピラミッドTC」
ソロキャンプ初心者の方でも簡単に設営ができる、かっこいいワンポールテントです。
設営が簡単で、付属のポールで入り口を跳ね上げるとキャノピー(前室)が作れるので、日よけや荷物の保管スペースに使えます。
・前後2箇所の入り口を開けることで風通しも抜群
・付属のポールを使うことでテントのレイアウトを自分好みに変更可能
・耐水圧3000mmなので雨にも強い
・煙突穴がついているのでオールシーズン使える
テント+タープの設営スタイル
ソロキャンプサイズのテントと、タープを組み合わせたスタイルです。
よく見かける、かっこいい代表的なスタイルでもあります。
タープを組み合わせることで、広いスペースを確保することができます。
椅子やテーブル、その他のキャンプ道具などを配置する事ができるようになるため、開放感のあるキャンプを楽しむことができます。
ただし設営の手間は、2つ分掛かってしまう点がデメリットとも言えます。
設営に慣れていない初心者には、最初からチャレンジするのは難しいかもしれません。
特にタープについては、1人だけでの設営手順を理解しておく必要があります。
また、風の強い日などには設営難易度は高くなります。
しかし、見た目もよく開放的で快適なソロキャンプを楽しむためにも、ぜひチャレンジしたいスタイルです。
タフで耐久性があり、順応性のある安定のタープ。
このDDタープは世界中で一番愛用されている商品です。
耐水性は3000mmのコーティングを施し、190Tポリエステルで作られています。
ハンモック+タープの設営スタイル
ハンモックを使ったキャンプスタイルは、その見た目と独特の使い心地において特筆すべきスタイルです。
ソロキャンプの醍醐味が、より大きく増すスタイルといえるでしょう。
ただ考慮すべき点もあり、ハンモックをかけるためには、適切な木が一定間隔で立っている場所に限られます。
整備されたキャンプ場で、設営場所が区画割りされているような場合、そこに適切な木がなければ設営自体が不可能です。
ですが山林を使った野営キャンプなどの場合、条件を満たした場所を見つければいいので問題はありません。
平場のキャンプ場を利用する場合には、好きな場所を選べる自由がなければハンモックスタイルは難しいでしょう。
ハンモックスタイルの場合、完全に遮断された空間ではない為、日差しと雨よけの機能が万全ではありません。
天気の良い日のデイキャンプであれば、ハンモックだけの設営でも構いませんが、寝泊まりをする場合にはタープとの併用をしましょう。
この「ハンモック+タープ」の組み合わせも、最高にかっこいいです!
ハンモックスタイルは、夏には風通しがよく蒸れにくいので、涼しく快適に過ごすことができます。
おすすめの「DDハンモック」に関する詳しい記事もUPしていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
■DDハンモックの記事
軽量でコンパクトな安定のハンモック。
素早い出入りが出来る、両側ジッパーを装備しています。
ポリエステル素材の為、熱には弱いので火の近くでの使用は注意が必要です。
車中泊スタイル
多くの人が、一度くらいは車中泊をしたことがあるのではないでしょうか。
車中泊と聞くと、遠出する旅やキャンピングカーなどのイメージがあるかもしれません。
キャンピングカーの場合、車中泊や車での生活を前提に設計された車ですので、これを所有するには大金が必要です。
誰でも所有することができるわけではない為、ここでの車中泊は、
「一般的な普段乗りの車」
という前提での車中泊です。
車中泊のメリットはいくつかあります。
- テントやタープを持っていく必要がない
- 雨風の心配がない
- 設営と撤収の手間が軽減される
- 外の気温に合わせて、冷暖房が使える
- スマホなどの充電ができる
などといった点が、メリットになるでしょう。
ただし、「自然を全身で感じるキャンプがしたい!」
という人には、その感覚からは少しズレてしまうのでおススメできません。
車中泊の注意点などをまとめた記事もUPしていますので、参考にしてください。
■車中泊に関する記事
ソロキャンプのレイアウトを考える
ソロキャンプでは、自分好みのレイアウトで自己満足に浸りながら楽しむのも醍醐味です。
- かっこいい見た目重視
- オシャレにこだわって
- 快適性に特化して
など、自分のこだわりのレイアウトを模索してみましょう。
テント&タープの設営場所
レイアウトを決める時に、まず第一に考えることは、テントやタープの設営する場所決めです。
その際に、いくつか意識しておきたいポイントがあります。
- 車からの距離
- 風が吹き抜ける方向
- 写真撮影時の画角
- 木陰を意識する
人それぞれ意識すべき点は違いますが、私の場合これらのことを考慮して設営をおこないます。
すべての条件を満たす場所が、都合よく空いているわけではないので、優先順位をつけておくのもよいでしょう。
車からの距離
キャンプサイトに到着すれば、車から持参したキャンプ道具を運ばなくてはなりません。
車からの距離が、比較的近い場所であれば理想的です。
荷物の持ち込みと撤収を考えれば、あまりに車からの距離が離れすぎるのは大変です。
出し入れしやすい位置にテント設営できないか、考えて設置場所を決めましょう。
荷物の多い時や、車からの移動距離が長い場合には、キャリーワゴンなどを持ち込むとスムーズに作業が進みます。
風が吹き抜ける方向
風がどの方向から吹いているか、確認しておくことも必要です。
これによって、設営する時の向きを考えた方がいいでしょう。
風が吹き抜けやすい方向に設営ができれば、心地よく過ごすことができます。
また、テントの入り口を風上方向に設営してしまうと、強風が吹いた時に飛ばされてしまう危険性もあります。
どのような方向で設営すれば、快適になるかを風を見て検討したいものです。
写真撮影時の画角
ソロキャンプにおいても、デジカメやスマホでの写真撮影をする人も多いのではないでしょうか。
どの画角で写真を取れば、写真映えするか考えながら設営場所を決めましょう。
特にSNS投稿したい写真を撮影したい場合には、写真撮影が目的になるため優先順位は高くなるでしょう。
日差しの方向や、周囲の風景、テントの向きや各キャンプ道具の配置まで。
写真撮影時の画角が、どのように配置すればカッコよくオシャレに写るのかを意識してみましょう。
木陰を意識する
可能であれば、木陰のある涼しげな場所に設営出来ればベストでしょう。
春先や秋シーズンであれば、そこまでこだわる必要はありませんが、夏真っ盛りのシーズンには木陰を確保する優先順位は高くなります。
テントは雨風を凌いだり日光を遮ってはくれますが、万能ではありません。
長時間にわたって直射日光に晒され続け、さらに風通しも悪いような場所に設営してしまった場合には、サウナ状態になってしまいます。
このような状況では、暑すぎてテント内で快適に過ごすことは出来なくなります。
特に直射日光を踏まえて、木陰を意識した設営場所を探してみましょう。
ただし、あまりにも木に近すぎたりすると、木の根が邪魔になってしまうこともありますので、その点を注意して確認してから設営しましょう。
キャンプ道具の配置
テントの外に配置するアイテムとして代表的なものがテーブルや椅子です。
グループキャンプにおいて、座面やテーブルの位置が高いハイスタイルのテーブルや椅子を使っている方が多く見られます。
ですが、ソロキャンプにおいてはロースタイルのものを選択したほうがよいでしょう。
特にこれからソロキャンプを始めたいと考えている初心者さんは、ロースタイルに徹底しておくことをおススメします。
ロースタイルの高さについては、椅子の座面の高さが「15~20cm」を目安にしてください。
この椅子の座面に座った時に、作業がしやすい高さのテーブルなどを合わせて買うようにしましょう。
ソロキャンプで、ロースタイルが良い理由として次の事があげられます。
- 軽量でコンパクト
- 空間が広く使える
- 足を伸ばして座れる
- 視点が低いため景色が開けて見える
といった利点があります。
ソロキャンプは、初心者から上達するにつれて、必ずキャンプ道具は軽量かつコンパクト化していきます。
あとでまた買いなおすことが無いよう、始めからロースタイルを意識して構成していきましょう。
また他にも、調理をおこなうための焼き台や、焚き火台なども必要になってきます。
これらも、ロースタイルで揃えた椅子やテーブルなどと、大きく高低差が生まれないようなサイズと高さを考えて購入しましょう。
そして最後に、いろんなキャンプ道具の具体的な配置場所について。
カッコよさや、オシャレさなどを意識した見た目重視の人もいれば、シンプル且つコンパクトを徹底した人などそれぞれです。
私がおススメする一番のポイントは、動線がよいことと、無駄な動きをしなくて良い配置を意識します。
立って移動をしようとした時に、置いてあるアイテムが邪魔で歩きにくかったりすると不便ですよね。
何か作業をしようとした時にも、毎回立ち上がったり、座ったりを繰り返さなくて済むような配置も大事です。
簡潔に表現するなら、すべて手に届く範囲に配置するということですね。
こういったことは、初心者であれば何気ない事のように思うかもしれません。
しかしソロキャンプの回数と経験を重ねていくたび、持ち込むアイテムも考え方も合理的に突き詰められていくものです。
最初から無駄な買い物をしないためにも、これらのことを意識してキャンプ道具を買うことをおススメします。
初心者におすすめのソロキャンプスタイル
ここまで、ソロキャンプにおける様々なスタイルやレイアウトをご紹介してきました。
いろんなスタイルやレイアウトがあるのは分かったけど、結局初心者がソロキャンプを始めるために必要なキャンプ道具は何?
という疑問が生じるでしょう。
結論からお伝えすると、初心者が買っておくべき必要なキャンプ道具というのは次の6つです。
- テント
- ガスバーナー
- クッカー
- アウトドアナイフ
- ランタン
- キャンプマット
あれ?と気づく人もいるでしょうか。
ここには椅子もテーブルも入っていませんね。
極論になりますが、椅子がなくても「地べた」に座ればいいのです。
テーブルが無くても、「地面」におけばいいのです。
欲を言い出せば、椅子もテーブルも欲しいでしょう。
他にも揃えたいキャンプ道具はたくさんありますが、まずは上記の6つを揃えましょう。
その理由については、こちらの記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、おしゃれなキャンプ用品をレンタルできるサービスがあります。
購入する前に使い心地を試すのもありですね。
おすすめのレンタルサービスを紹介した記事があるので、ぜひ参考にしてみて下さい。
私の持論になってしまいますが、ソロキャンプでの進化を続けていくと最終的に、
「コンパクトで軽量である」というところに到達します。
つまり、
- 邪魔にならない
- スペースをとらない
- 軽い
- 持ち運びしやすい
という構成にいきつくのです。
最初のうちは、あれこれと欲しいキャンプ道具をそろえる人も多いです。
車に大量の荷物を積んで、意気揚々とソロキャンプを始めるのですが、
「あれ?これってなくてもよくない?」
というように感じ出すときが来ると思います。
そうなると、次回のキャンプからは、不必要だと感じたキャンプ道具は持っていかなくなります。
そのままお蔵入りしてしまう…。
なんてこともざらに起こります。
せっかくお金を出して買ったのに、数回使ったらもういらなくなってしまった。
なんてことになったら勿体ないですよね。
ですから、初心者がソロキャンプを始めるにあたって留意すべきことは、
×たくさんのキャンプ道具を買って、慣れてきたら徐々に省いていく
〇最少の道具を買って、自分に必要だと感じたら買い足す
こんな意識で、最初はスタートする事がベストです。
持って行ったキャンプ道具が少なすぎて、困ることがあっても誰にも迷惑は掛かりません。
そこには自分1人しかしないのですから、その不便さすらも楽しめるようになりましょう。
また女性だけど、ソロキャンプを始めてみたい!
というような人もいるでしょう。
そんな方にも、注意しておきたいポイントなどをまとめた記事も執筆していますので、参考にしてみてください。
ソロキャンプのスタイル&レイアウト|まとめ
ソロキャンプのスタイルやレイアウトには、これが絶対に正解!
というものはありません。
特に初心者の場合、何が正解かなんて分からなくて当たり前です。
ソロキャンプは自分1人しかおらず、誰にも迷惑をかけることもなありません。
徐々に慣れていき、
「次は〇〇がしたい」とか、「〇〇の道具が欲しい」というように、必要なものを揃えていけばいいのです。
手慣れたベテランキャンパーの人たちも、そんなふうに試行錯誤ながら楽しんでいる人ばかりでしょう。
むしろ、そういったことを考える事自体が面白いのです。
自分が理想とするソロキャンプのスタイルやレイアウトを、とことん楽しみましょう。
手本となるベテランキャンパーさんのSNSを見て真似てみたり、勉強するのもおススメです。
ぜひ、自分だけの理想となるスタイルとレイアウトを見つけて、あなただけのオリジナルなソロキャンプを楽しんでください。