ソロキャンプで人気を博している「ハンモック」を使ったキャンプスタイル。バックパックを背負って向かうキャンプや、バイクなどでの移動と持ち運びにも適しているので、とても人気のあるキャンプギアでしょう。
これまで、ノーマルなテントでのキャンプしかやったことがない人。ハンモックを使ってみたいけど踏み込めなかった人でも、快適で楽しいソロキャンプにチャレンジできるよう、ハンモックの代表的な人気ギア
"DDハンモック(DD Hammocks)"
の特徴やスペック、設営方法などについて詳しくご紹介していきます。
- DDハンモックの概要
- DDハンモックのラインナップ
- DDハンモックのメリットとデメリット
- DDハンモックの設営方法と注意点
- DDハンモックの口コミ
- 正規品と並行輸入品の違い
DDハンモック(DD Hammocks)とは
ハンモックは南米の熱帯地方の先住民たちが、丈夫な網や布の両端をまとめて壁や柱、木の間などに吊して寝るための寝具の1種でした。その後には船舶などでも、乗組員の寝床としても広く普及して用いられてきました。
そして「DD」というブランドは、陸路の旅を含む世界各地を旅行してきた「ニック・ヴァンシッタール」によって設立された、英国のエジンバラに本拠を置くブランド。ニック・ヴァンシッタールは旅の中で、軽量の旅やキャンプの理想的な解決策となる、テントよりも快適になるハンモックを発見しました。
そして様々な利点を持つ多くのハンモックを自身で試していき、
- 軽量
- コンパクト
- 快適
- 手ごろな価格
- 風や昆虫からの保護
というような基本的なキャンプ機能を組み合わせたものを探してみましたが、このような機能を全て持ち合わせたハンモックがなかった為、自分自身で作ったのが起源となっています。
その後もハンモックキャンプの最前線に立ち続け、多くの人々からのフィードバックや提案を取り入れながらギア革新への情熱を注がれたハンモックなのです。
DDハンモックの種類
DDハンモックは、全部で12種類のハンモックがラインナップされていますので簡潔にご紹介します。
出典:DD Hammocks JAPAN公式
DD Chill Out Hammock(DDチルアウトハンモック)
オリーブグリーン/オレンジ/ブルーの3色ラインナップ。シンプルなタイプで、生地はシングルタイプです。
サイズ:3.2m x 1.8m (100kgまで)
重 量:530g
DD Camping Hammock(DDキャンピングハンモック)
簡単な出入りが可能なジッパー装着で、強い帯紐が装着されている軽量・コンパクト・快適なハンモックです。カラーはオリーブグリーンのみの設定です。
サイズ:2.7m x 1.4m
重 量:650g
DD Frontline Hammock(DDフロントラインハンモック)
軽量ハンモックで、折りたたみ可能なポールがついておりネット(蚊帳部分)を広げる役目をしてくれます。素早い出入りが可能なようにネットの両側にはジッパーが装備されています。カラーは、オリーブグリーン/コヨーテブラウン/フォレストグリーン/ジェットブラック/オレンジのラインナップ。
サイズ:2.7m x 1.4m
重 量:860g
DD Frontline Hammock-MC(DDフロントラインハンモックMC)
森林環境に溶け込むマルチカムデザインを採用したハンモック。
サイズ:2.7m x 1.4m
重 量:860g
DD Nest Hammock MC(DDネストハンモックMC)
マルチカムパターンですべて覆われており、森林環境に完璧に溶け込むように設計されたハンモック。蚊帳部分を完全なDDマルチカムトップカバーに変更されており、風や虫からの影響を無くしてくれます。ハンモックの底が二層構造になっており、断熱効果のあるものを入れる事で、寒いシーズンでも暖かさを保てます。
サイズ:2.7m x 1.4m
重 量:1200g
DD Steve Backshall Jungle Hammock(DDスティーヴシャルジャングルハンモック)
快適で軽量、革新的なハンモックです。カラーはティールブルーのみの設定。
サイズ:2.7m x 1.4m
重 量:1050g
DD SuperLight Frontline Hammock(DDスーパーライトフロントラインハンモック)
DDフロントラインハンモックと同じデザインであり、軽量リップストップナイロン製でメインレイヤーが1つしかありません。そのため非常に軽量なハンモックです。カラーはオリーブグリーンのみ設定。
サイズ:2.7m x 1.4m
重 量:620g
DD SuperLight Hammock(DDスーパーライトハンモック)
最も軽量なハンモックで、コンパクトなので手軽に持ち運びができ快適なキャンプを楽しめます。収納性、持ち運びをにおいて理想的なハンモック。カラーはオリーブグリーン/イエロー/オレンジの3タイプ。
サイズ:2.7m x 1.4m
重 量:270g
DD SuperLight Jungle Hammock(DDスーパーライトジャングルハンモック)
地面に設営することもできるハンモックで、トップカバーまで完全に覆うことが出来るので、風や虫の影響を無くしてくれます。カラーはオリーブグリーンのみ。
サイズ:2.7m x 1.4m
重 量:1520g
DD Travel Hammock(DDトラベルハンモック)
地面に設営することもできるハンモックで、床の生地に耐久性と防水性を高められた使い勝手の良いモデルです。カラーはオリーブグリーン/コヨーテブラウンの2タイプ。
サイズ:2.7m x 1.4m
重 量:930g
DD XL Frontline Hammock(DDXLフロントラインハンモック)
背の高いキャンパーにも対応したXLサイズのハンモックで、グラウンドシート使うことで地面にも設営可能。カラーはオリーブグリーンのみ。
サイズ:3m x 1.8m
重 量:1250g
DD XL Frontline Hammock MC(DDXLフロントラインハンモックMC)
DD XL Frontline Hammockの通気性の高いベースを、マルチカムパターンにしたモデルです、ジャングルを含む様々な気候で優れたパフォーマンスを発揮し、身長の高いキャンパーに対応したXLサイズのハンモック。
サイズ:3m x 1.8m
重 量:1250g
このように多種多彩なラインナップが用意されているDDハンモックですが、色の違いやサイズの違いがあるので多く感じて、どれがいいのか悩んでしまいますね。色やサイズを除外して考えた場合に、概ね次の7種類に分類することが出来ますので整理しておきましょう。
- DD フロントラインハンモック
- DD スーパーライトジャングルハンモック
- DD スーパーライトハンモック
- DD ネストハンモックMC
- DD トラベルハンモック
- DD キャンピングハンモック
- DD チルアウトハンモック
①から順番に、詳細な違いを確認していきましょう。
①DD フロントラインハンモック
サイズ | 2.7m x 1.4m |
---|---|
色 | オリーブグリーン、コヨーテブラウン、ジェットブラック、サンセットオレンジ |
重さ | 850g(ハンモックのみの重さ) |
商品内容 | フロントラインハンモック、ウェビング (10m)、ゴムひも、スプレッダー ポールx2、スタッフサック |
重量制限 | 125kg |
- 通気性に優れた 2層構造
- インフレータブルマット挿入可能
- 内蔵の超微細メッシュ蚊帳
- 開閉が簡単な両面ジッパー
- トーチ、メガネ用の内部吊り下げループ
- 収納内部ポケット
- 4つのタブで機器の吊り下げ可能
「キャンプ系youtube」でおなじみの元芸人ヒロシさんも使っているハンモックで、初心者からベテランまで使える、コスト的にも機能的にもベストなハンモックです。カラーのバリエーションも豊富で好みの色が選べるのは嬉しいところ。どれを購入するか迷っているなら、このハンモックを選べば良いでしょう。今回のレビューで使用しているのも「DD フロントラインハンモック」です。
②DD スーパーライトジャングルハンモック
サイズ | 2.7m x 1.4m |
---|---|
色 | オリーブグリーン |
重さ | 1730g |
商品内容 | スーパーライトジャングルハンモック、ウーピーサスペンションシステム、全幅ポールx2、3mガイライン、1mx2 エラスティックコード、ハンギングポケット、追加防水層 |
重量制限 | 125kg |
- 通気性に優れた 2層構造
- インフレータブルマット挿入可能
- 内蔵の超微細メッシュ蚊帳
- 開閉が簡単な両面ジッパー
- トーチ、メガネ用の内部吊り下げループ
- 収納内部ポケット
- 4つのタブで機器の吊り下げ可能
-
取り外し可能な防水レイヤー
-
ウーピースリング、ツリーハガー、スーパーライトカラビナ
-
収納に便利なコンプレッションスタッフサック
地面に設営できる防水機能を備え、設営を容易にする「コンプリートウーピーサスペンションシステム」を備えています。いわばDDハンモックの機能フルセットのような仕様とも言えるでしょう。
③DD スーパーライトハンモック
サイズ | 2.7m x 1.4m |
---|---|
色 | オリーブグリーン、サンセットオレンジ |
重さ | 350g(サスペンション含む) |
商品内容 | スーパーライトハンモック、ウーピーサスペンションシステム、スタッフサック |
重量制限 | 100kg |
-
高強度シングルベースレイヤー
-
軽量のウーピーサスペンション システム
DDハンモックで最も軽量で、スタッフサックに収納すれば、手のひらサイズのコンパクトさとなるシンプルな作りのハンモックです。
④DD ネストハンモックMC
サイズ | 2.7m x 1.4m |
---|---|
色 | DDマルチカム |
重さ | 1200g |
商品内容 | DD ネストハンモックMC、ストロングウェビング、エラスティックコード、スプレッダーポール、スタッフサック |
重量制限 | 125kg |
- マルチカムカモフラージュ
- ヘッドエンド防虫メッシュウィンドウ
- 通気性に優れた 2層構造
- インフレータブルマット挿入可能
- 開閉が簡単な両面ジッパー
- トーチ、メガネ用の内部吊り下げループ
- 4つの内部ポケット
- 4つのタブで機器の吊り下げ可能
森林環境に完全に溶け込むように設計された、独自のDDマルチカムパターンで全体が覆われています。風や虫の影響を低減しつつ、ハンモックの頭の端にある細かいメッシュの窓は、迷彩機能を損なうことなく良好な外観を提供してくれます。
⑤DD トラベルハンモック
サイズ | 2.7m x 1.4m |
---|---|
色 | オリーブグリーン、コヨーテブラウン |
重さ | 930g(ハンモックのみの重さ) |
含む | トラベルハンモック、ウェビング、ゴムひも、スプレッダーポール、スタッフサック |
重量制限 | 125kg |
- 通気性に優れた 2層構造
- 内蔵の超微細メッシュ蚊帳
-
開閉が簡単な両面ジッパー
-
トーチなどの内部吊り下げループ
-
4つのポーチポケット
-
4つのタブで機器の吊り下げ可能
-
地上で使用できる防水床層
あらゆるレベルのハンモックキャンプに適した多目的システム。ハンモックの設営に必要な立木がない場合でも、地面に設営することができるよう、床生地をポリウレタンコーティングし耐久性と防水性を高めているモデルです。
⑥DD キャンピングハンモック
サイズ | 2.7m x 1.4m |
---|---|
色 | オリーブグリーン |
重さ | 650g(ハンモックのみの重さ) |
含む | キャンピングハンモック、ウェビング、スタッフサック |
重量制限 | 125kg |
- 通気性に優れた2層構造
- インフレータブルマット挿入可能
- 開閉が簡単な両面ジッパー
- ギアを簡単に収納できる2つのポーチポケット
シンプルな作りで、リーズナブルな価格設定のモデル。蚊帳などはついていませんが、2層構造になっているためインフレータブルマットの併用も可能です。
⑦DD チルアウトハンモック
サイズ | 3.2m x 1.8m |
---|---|
色 | オリーブグリーン、サンセットオレンジ、エレクトリックブルー |
重さ | 530g |
含む | ハンモック、ウェビング、ビールホルダー |
重量制限 | 100kg |
-
通気性と強度に優れた単層構造
-
ウェビングがあらかじめ取り付け済
-
ビールホルダー付き
-
アクセサリーを掛けれる4つのサイドループ
シンプルな単層構造で、リーズナブルなモデル。日光浴などには使い勝手が良いでしょう。
コンパクトサイズのDDハンモック
DDハンモックのモデルラインナップはこのように多岐に渡りますが、総じて持ち運びに苦労するような重さやサイズ感ではありません。一番軽いモデルで「350g」、一番重いモデルでも「1730g」となっています。
これらの重さの違いは、1層構造/2層構造の違いであったり、蚊帳付きであるかどうか、その他付属品の多さの違いによるものです。軽さとコンパクトさにこだわるのであれば、次の3種のモデル
- DDスーパーライトハンモック(350g)
- DDキャンピングハンモック(650g)
- DDチルアウトハンモック(530g)
このあたりがおススメのモデルとなります。
蚊帳付きで虫対策も万全のDDハンモック
デイキャンプなどであれば、日光浴をしながらくつろいだり昼寝をしたりと、蚊帳がないモデルのハンモックでも良いでしょうが、虫の多い夏場や寝泊まりを前提としたキャンプの場合は、やはり蚊帳付きのモデルが最適です。
- DD フロントラインハンモック
- DD スーパーライトジャングルハンモック
- DD ネストハンモック
- DD トラベルハンモック
これらの4モデルは、全体を覆ってくれる蚊帳があり防虫対策にも力を発揮してくれます。DDネストハンモックだけは少し特殊で、ヘッドエンド部分のみがメッシュとなっていますので注意してください。
DDハンモックのメリットやデメリットは?
ハンモックを使ったソロキャンプには、一体どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。なんとなくイメージはできるけど、具体的にどうなんだろう?という疑問に対して、実際に私自身が使用した感想を踏まえて解説していきます。
今回のレビューでは「DDフロントラインハンモック」を使用した感想として解説していますので、その点ご了承ください。
DDハンモックのメリット
軽量でコンパクト
キャンプの基本はやはり「テント」と言えるでしょう。様々な個性を持ったテントがありますが、使い勝手がよくて雨風に強く、オールシーズン使用できるような万能テント。このようなテントは非常に頼りになりますよね。
その一方で、高機能であればあるほど重さが増していき、コンパクトさからも遠ざかっていきます。最近では、高機能な割に軽量化されたテントも増えては来ましたが、それでもやはりテントです。
その点、DDフロントラインハンモックの重量は「1kg以下」です。
解放感が圧倒的
ハンモックの堪らなく魅力的な点として、解放感が圧倒的であるという事です。テントのように、寝転がった時に視界の前に遮るものがありません。
昼間であれば青空や木漏れ日を、夕暮れであれば沈む夕日を、夜であれば美しい星空をダイレクトに感じながらハンモックに揺られる至福の時間は、ハンモック泊における最高のシーンなのです。
地熱の影響を受けない
テントとは異なり、ハンモックは木と木の間を使って空中に設営される形になります。このことは地面の熱(熱い/冷たい)からの影響を直接的に受けないという事です。
また天候が悪く、地面が濡れてたり積雪があっても問題ありません。テント設営の際には、ペグが打てる地面や平面が必要などの制約が出てきます。
ハンモックの場合には真下が固い地盤や岩があっても、斜面であっても関係なく設営することが出来ます。このように、適切な木立さえあれば、どのような環境でも設営できるというのは大きなメリットです。
設営と撤収が早い
キャンプにおける設営と撤収は、時間が掛かったり手間取ったりすると辛いものです。特に初心者キャンパーさんが、設営に手間取っているシーンなどをよく見かけます。
しかしDDハンモックなら、空中に設営されるためテントのように複数個所にペグ打ちをしたりしません。慣れてさえしまえば、すぐに設営と撤収ができるため非常に楽にキャンプを楽しめます。
DDハンモックのデメリット
天候によりタープも必要
晴天の日は特に問題ではありませんが、雨天時にはハンモック単体ではとても寝泊まりできません。あわせて「タープ」も別途用意する必要がでてきます。
普段からタープと併用して利用するようにするか、天候悪化時に備えてタープも準備しておくとベストでしょう。
ハンモックが張れる環境が必要
ハンモックを設営するためには、適度な間隔に木が2本なければなりません。DDハンモックのモデルの中には、地面に直接張ることができるモデルもありますが、そんな環境であればテントを設営したほうが良いでしょう。
また木にベルトや紐をくくりつけるため、木への配慮も必要です。キャンプ場でハンモックを利用する場合などは、管理人さんへハンモック利用が可能かなど確認しておきましょう。
DDハンモックの設営方法と注意点
ここまでDDハンモックについて解説してきましたが、いざ実践となると設営に不安を覚える人もいるでしょう。仕組みや構造を理解する前だと、なんとなく難しくてしっかり設営できるかどうか不安に思うかもしれません。
でも、確認しながら手順通りに確実にやれば大丈夫なので安心してください。一度でも実際に設営をしてしまえば、2回目以降はなんてことはありません。
まずは、自分の手で挑戦してみることが肝心です。
今回は筆者おススメのDDハンモックの設営や収納を簡単にしてくれるアイテム、「ウーピースリングサスペンションシステム」を用いた設営方法を解説していきます。
最初にセッティングさえしてしまえば、以降は非常に簡単に設営出来てしまうので、ウーピースリングサスペンションシステムを使われることを強くおススメします。
設営時の木の選定
まず設営する前に、2本の木の選定を行わなければなりません。当たり前ですが、「木と木の間隔」がハンモックより広くなければ設営はできません。
使うハンモックの長さにより木の間隔が変わりますが、ここでは、
- DD フロントラインハンモック
- ウーピースリングサスペンションシステム
をもちいた解説として進めていきます。実際にハンモックを広げると、DD フロントラインハンモックの場合、「2.7m」がハンモック本体の長さになります。
これに両側に約1m弱の幅を取ります。(ある程度融通はききます)
ざっくり、「ハンモック本体2.7m」+「両側に各1m弱」ということになるので、「合計4~5m」の間隔がベストです。
普段から、自分の1歩が何センチなのかということを知っておくと役に立ちます。仮に「1歩=50cm」で歩けるのであれば、8~10歩前後がベストと考えれば大丈夫です。
また木の太さも気を付けたいポイントですが、人の荷重がかかっても問題のない木である必要があるため、細すぎる木は適していません。両手を広げて木を握ってみて、握り切れないくらいの太さを目安にましょう。
もし両手ですっぽりと木の円周を握り込める太さの場合、適したサイズではありませんし、樹木を傷つけてしまう可能性もあります。そのような危険性のある、細い木に対して設営をおこなうのはやめておきましょう。
また逆に太すぎる木も注意が必要です。イメージしやすいのが、一般的な電柱のサイズ感より一回り細いくらいの木が良いでしょう。
木のサイズが太すぎる場合は「ツリーハガー」の長さが足りなくなってしまいますので意識しておきましょう。
設営時の注意点
今回の設営解説では、「ウーピースリングサスペンションシステム」を使用しています。
このシステムは、木の樹皮にも優しい素材で作られていますので割愛していますが、原則としては木を保護するための「布やタオル」も準備しておきましょう。
ハンモックはその性質上、木に荷重がかかることにより、場合によって樹皮が傷ついてしまいます。設営前に木に対して布を巻いて養生しておき、樹皮剥がれを防止するようにしましょう。
またキャンプ場を利用する際には、前もって管理人さんにハンモック利用が大丈夫か確認しておきましょう。
DDハンモックの設営手順
今回使用する「ウーピースリングサスペンションシステム」は、次の3つのアイテムで構成されています。
- ウーピースリング×2
- ツリーハガー ×2
- カラビナ×2
そして事前に自宅でやっておいたほうが良い作業が、「ウーピースリング」への取り換え作業です。「ウーピースリング」はハンモック本体と木とを繋ぐためのロープで、ハンモックを外すことなくロープの長さを微調整することが可能にしてくれるアイテムです。
この作業をやっておくことで、時間もかからず簡単に設営できます。
差し替え 手順1
画像のように「ハンモック本体」の両側には最初からセッティングされているロープが通されています。このロープを、ウーピースリングと差し替えておきます。
ウーピースリングは3本の先端にわかれており、
- ビーズ付きの輪
- ビーズ無しの輪
- 先の太いヒモ
となっています。
ウーピースリングの先端が「ビーズ無しの輪」だけを、最初から通されているロープと差し替えます。
差し替えの時には最初から通されているロープに、ビーズ無しの輪を結んで引っ張りぬくだけで簡単に差し替えができます。
「先の太い先端」と「ビーズありの輪」は通さないように注意しておきましょう。この作業を、DDハンモックの両側とも同じように行います。
差し替え 手順2
ウーピースリングへの差し替えが終わったら、「先の太い先端とビーズありの輪」を「ビーズ無しの輪」に通します。この作業も同じく、DDハンモックの両側とも同じように行ってください。
ここまでが、事前にやっておくと楽なウーピースリングへの差し替え作業です。
「差し替え手順2」をしておかないと、せっかく通したウーピースリングが抜けてしまいます。またやり直すことになってしまうので、通し終わったウーピースリングはしっかりと固定しておきましょう。
設営 手順1
次に具体的な設営の手順について、順に解説していきましょう。
まずは、設営する2本の木を選定します。
木を選定したら、カラピナとツリーハガーの接続を行います。ツリーハガーの一番端にカラピナを引っ掛けて接続します。(端の1箇所のみ接続)
これを両側分、2つ同じように用意します。
設営 手順2
カラピナを接続したツリーハガーを、木に巻き付けます。
画像のように、タオルなどで木を保護しておくと万全です。
巻き付けたツリーハガーの、もう一方もカラピナに接続します。
設営 手順3
ビーズ付きの輪を、カラピナに掛けます。
適切な高さまで、テンションをかけていきます。目安としては、自分の腰の高さくらいまで調整しましょう。
ウーピースリングの先端が太いロープを引いたり戻したりすることで、簡単に高さ調整ができます。
コツとして、画像のように巻いている方のロープを直角にして、中を通っているロープを引くことでスムーズに調整できます。
設営 手順4
蚊帳に付属のポールを差し込みます。
蚊帳の両側のシートに切れ込みがあるので、ポールを差し込みます。
中途半端に差し込むと抜けてしまいますので、しっかりと奥まで差し込み完全にポールを中に入れ込みましょう。両側とも、同じようにポールを差し込んでください。
設営 手順5
付属のゴム紐を用意します。
蚊帳に繋ぎいで引っ張り、カラピナに接続します。
両側ともゴム紐をカラピナに繋げば、設営は完了です。ウーピースリングへの差し替えが終わってさえいれば、慣れれば3分程度で設営できるようになりますので、何回もチャレンジしてみましょう。
ウーピースリングのセッティングから、実際の設営までの分かりやすい動画もありましたので、ぜひ参考にしてみてください。
DDハンモックの口コミ
DDフロントラインハンモックの口コミはどのような投稿がなされているのかチェックしてみました。
良い口コミ
ハンモックを考えるならこれだね!とお勧めされ、買って正解でした。
安いハンモック(2~3千円)を使ってたのですが やはり噂に高いDDハンモックが欲しくなり手にしました。
安いモノより生地も丈夫で安心できるし、買って良かったと思えるハンモックですね。
軽いとは言えないが寝やすい!
寝返りが打てるので楽でした。
悪い口コミ
概ね納得ではあったけど、蚊帳を張るポールを入れる部分の穴の処理がイマイチ。
一瞬、穴が空いてないかと思った。無理無理に入れて、なんとか開通。
正規品でこれかぁ、という感想。
ポールが錆びてて返品しました。正規品でもこういう事があるんですね。
出典:amazon
悪い口コミは、どちらかというと機能的なことではなく不具合のあった商品が届いたことが原因のようですね。
口コミを全体的に見た感じだと、機能性や快適性は概ね高評価されているようでした。何より私自身も愛用しており、本当に素晴らしいハンモックだと思っています!
DDハンモック正規品と並行輸入品の違い
DDハンモックの購入先についても、解説しておきたいと思います。
DDハンモックの購入ルートとして、正規店はもちろんその他にも様々なルートがあります。大きく分けると、正規店で販売されているものと並行輸入品として販売されているものに分けられます。
ここでは正規店で購入するメリットについてご紹介しておきます。
正規販売店とは
DD Hammocks JAPANは、2022年10月の時点で直営店が1店舗、取扱店が35店舗、その他アフターサービス対応WEB SHOPがあります。店舗で購入したい場合には、直営店か取扱店に出向いて直接購入する事となります。
実際に質感やサイズなどを肌で感じたり、店員さんに説明を受けながら納得して購入する場合にはおススメな購入方法です。
ネット販売での購入でも、正規品の場合にはメリットがありますので押さえておきたいポイントで、そのメリットとは次の2点でしょう。
- 保証が付いている
- 本物が購入できる
まずは「保障」について。何らかの不具合や不備があった場合は、アフターサービスの手続きをしてくれるので安心して購入することが出来ます。
ただし次のような注意点もあります。
- 未使用品でタグ付きである
- 商品購入後(到着後)1週間以内に連絡した場合
この条件を満たしていれば、交換が可能となっています。従って商品購入後には、タグを取ってしまわずに先に中身を確認して、不備や不具合などが無いかをチェックするようにしましょう。
さらに購入後半年以内の場合、使用回数に関係なく無料で修理を受け付けてくれます。こちらも次の条件がありますので、しっかりとおさえておきましょう。
- 焚き火等で穴があいている
- 擦り傷や凹み商品
- 故意による破損と判断した商品
上記は、無料修理の対象外となりますので注意しておきましょう。その他にも、次の保証がついています。
購入から5年以内の有料での修理対象
- 購入後2年以内は、修理希望対象製品の50%OFFにて新品商品と交換修理
- 購入後5年以内は、修理希望対象製品の40%OFFにて新品商品と交換修理
※故意による破損、焚き火等による穴あきが無い場合に限ります。
※擦り傷、凹みは修理・交換の対象外となります。
焚き火の穴あきの有料での修理対象
焚き火等の穴あきがある場合、購入5年以内であれば修理希望対象製品の3割引にて新品商品と交換修理が可能。このように、購入後も安心できる保証が付いている点が、正規店購入の大きなメリットです。
次に確実に「本物のDDハンモック」が購入できる点について。
並行輸入品を購入した場合、それが絶対に本物であるかどうかという保証はどこにもありません。自己責任で購入するしかありませんが、万一偽物であったり、本物であったとしても不具合があった場合に正規店での保障はありません。
当サイトでご紹介しているリンクは、一部を除き正規店のご紹介とさせていただいております。
※一部商品については並行輸入品のご紹介もあります。
DDハンモックまとめ
ここまでDDハンモックの各モデルの特徴や、設営時の注意点と設営方法、レビューや口コミなどを踏まえてご紹介してきました。
簡単に設営・撤収ができ、寝心地抜群で使い勝手の良い「DDハンモック」は野営キャンプで大活躍してくれるアイテムです。モデルによりますが、シーズン問わず使えるにもかかわらず、軽くてコンパクトというのも素晴らしい点ですね。
DDハンモックのラインナップが多すぎて選べないって人は、「DDフロントラインハンモック」をチョイスしましょう。筆者お墨付きの、おススメのモデルです!
設営を簡単にしてくれる「ウーピースリングサスペンションシステム」も忘れずチェックしておきましょう。
キャンプライフを、さらに楽しく有意義な時間にしてくれるDDハンモックと一緒に、新たなキャンプスタイルを確立しましょう。
ソロキャンプのスタイルとレイアウトをご紹介した記事もUPしています。ぜひ参考にしてみてください。
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