最近ではよく聞く、キャンプ場の"直火禁止"というフレーズ。
あなたも、何度も見聞きしたことがあるのではないでしょうか。
そしてなぜ直火を禁止しているキャンプ場が多いのか、その理由をご存知でしょうか?
これからキャンプを始めたい人からベテランキャンパーまで、知っておくべきキャンプ場の直火禁止について徹底解説していきます。
キャンプ場はもちろん、周りの人たちから白い目で見られないよう、しっかりと直火禁止について理解しておきましょう。
キャンプ場の直火|禁止ってどういうこと?
そもそも直火とは、読んで字のごとく
地面に対して直接的に焚き火を行なうこと
つまりキャンプ場での直火禁止というのは、
地面に直接可燃物を置き燃やす事は禁止
という意味になります。
キャンプでいうところの可燃物は、一般的に薪などの木材になるので、直接薪を地面に接地して燃やすことが禁止と言うことです。
仮に、薪以外の他の物であっても同じです。
直接、地面で燃やすことをしてはいけません。
最近では、こういったルールを守らない人や、そもそも理解していない人などが問題視されています。
私自身も、こういったルールを守らない人を見かけたことがありますが、非常に嫌な気持ちになります。
この記事を読んでいるあなた自身が、他人にそのような思いをされないように気をつけましょう。
その為の対策や、やや細かい点まで補足して考えていきます。
キャンプ場のマナーやルールを守らない人たち
そもそも「直火禁止」を、知ってか知らずか、極めて当たり前のルールを守れない人がいます。
仮に悪意がなく知らなかったのだとしても、それで済まされる問題ではありません。
細かくあげれば多くの迷惑行為やマナー・ルール違反があります。
- 直火禁止区画で直火をおこなう
- 元の景観を損ねて帰る
- 周りの迷惑を顧みず騒ぐ
- ゴミを所定の場所に捨てない
- 捨てられないゴミを持ち帰らない
- 水を必要以上に無駄に使う
- BGMを大音量で流す
- 連れてきたペットを放置し目を離す
- 小さな子供を連れてきて目を離す
こういった行いは、他人の迷惑になるだけではなく、事故を起こすことにも繋がりかねません。
自分達だけがよければそれで良いという考え方は、とても看過出来るものではありませんよね。
事故を起こしてしまってからでは遅いのです。
そしてせっかく癒しを求めてきている、他の人たちに迷惑をかけるような行為は言語道断です。
少なくとも自分自身がこのような行為を行っていないか、客観的に見つめなおしておく習慣をつけましょう。
キャンプ場の直火が禁止される理由は?
昔の焚き火のイメージと言うと、直火の印象が強いと思います。
石で囲いを作ったりして、その中央に薪を置いて焚き火するというイメージです。
では何故、そもそも直火禁止となっているキャンプ場などが増えてきたのでしょうか。
理由は様々ありますが…
- マナーが悪い人が増えてきた
- 火事などの事故につながる
- ゴミを燃やす人がいる
- 芝生などにダメージを与え景観を損ねる
- 木の根元で焚き火する人がいる
- あと片付けが出来ない人がいる
などと言ったことが挙げられます。
どの行為も他人にも、キャンプ場にもとても迷惑で悪質な行為です。
悪意のある無しにかかわらずキャンプ人口は増加しています。
その中で、こういった行為を行う人が増えてきたことが理由としてあるのです。
せっかく楽しいキャンプもこのような行為を目にすると、一気に興醒めしてしまいますよね。
もしあなたがこういった行為を目撃したならば、ただちに管理者へ報告するようにしましょう。
勇気を持って自分で注意するのもいいことですが、
最近はワケの分からない人たちもいますので、そんな人には近寄らないようにしましょう。
キャンプ場は直火禁止、なら焚き火はできないのか
ここまで直火禁止についてお話してきました。
とは言え、焚き火と言うのはキャンプの一番の醍醐味と言っても過言ではないイベントのようなもの。
せっかくキャンプに来ても、焚き火が出来ないというのは…、
と、悲観することはありません。
しっかりとアイテムさえ揃えておけば、直火禁止のキャンプ場でも焚き火をすることは出来ます!
それは焚き火台などを使用し、焚き火を行なうことです。
かなりオススメの焚き火台を紹介しておきますので、参考にしてみてください。
勘違いのないよう言っておくと、接地していなくて何かを間にかませばよいということではありません。
間接的な火ならOK!
と、言うわけではないので勘違いしないようにしてください。
極端な屁理屈を言ってしまうと、地面に鉄板置いて、その上で焚き火すればOK!
とも言えそうですが、その考えもNGです。
確かに「火」自体は直接的に接地していませんが、地面に伝熱はしてしまうのです。
このとき鉄板の下にある芝などの植物は、黒焦げになってしまいます。
つまり、直火に該当しない焚き火の定義と言うのはズバリ!
- 火が地面に接地していない
- 地面に熱伝導していない
という2点をクリアしていることです。
例え焚き火台をしっかり使っていても、燃えた木材(すす)などが下に落ちて地面を傷てけていては意味がありません。
地面に熱を与える=景観を損ねる
と言うことに繋がります。
また熱を加えることで土の中の菌類の繁殖も進行します。
その結果、木の根にダメージを与え最悪のケースだと木を腐らせてしまいます。
そして炭は土に帰りません。
煤(すす)けたまま汚らしい姿を、そのまま残してしまうことになるのです。
このような最悪の結果を招くことの無いようにしたいものです。
焚き火台を使うのはもちろんですが、焚き火台シート(耐熱シート)も必ず併用するようにしましょう。
キャンプ場の直火禁止|まとめ
今回は、キャンプ場における直火禁止について解説してきました。
火を取り扱う以上、その始末をおろそかにしてはいけません。
景観の損失、自然破壊、他人への迷惑などのような行為が頻発すると、いずれ焚き火そのものが禁止になる事だってあるかもしれません。
マナーやルールというのは、直火以外にも様々な娯楽や私生活においてもついて回ることです。
自分自身が他人に迷惑をかけることがないようにするのはもちろんですが、迷惑を受けるのもイヤですよね。
その為には、その場を利用する全員が意識しておくことが大事です。
他者に対しての気遣いと思いやりを持って、キャンプを楽しんでいきたいものです。